雑草取りが一番の運動
イギリスでは、今年は冬の間も例年より雨が多い日が続いています。
私はとある場所でガーデンボランティアをしています。
ロックダウン中でも、必要と認められていてかつ、政府のガイドラインを守っていれば、ボランティアでも通勤できることになっています。
ただ、悪天だったり、地面が凍結していたりしてここ半月ほど作業できませんでした。
今週は久しぶりに晴れ間が見えたので作業ができました。
ここの所雨が続いているため、いたるところが水浸しになっていて、地面がむき出しの場所を少しでも歩いていると靴が泥だらけになります。
濡れすぎた土の上を歩き回ると地面が体重で圧縮されてしまい、結果的に土を固めてしまうので、湿った地面の上で作業しすぎるのはよくありません。
なのでできるだけ歩数を少なめに、そろそろと歩き回りつつ、落ち葉や雑草取りといった簡単な片づけをしました。
落ち葉の下には早咲きの球根類がもう芽吹いていました。
12月には一番早くに芽生えるスノードロップしか見当たらなかったけど、1月になり他の球根も次々と芽吹き始めた様子。
人間社会はロックダウンで停滞してるけど、自然界はカレンダーに沿ってどんどん変化しているのを見るとなんだか安心するというか落ちつくというか。
ガーデニングボランティアとして働いてるときは外で何時間過ごそうと誰にも咎められないし、植物とコミュニケーションをとってる間はソーシャルディスタンスも気にしなくていいし、日光浴もできるし、リラクゼーションとして最高です。
ジムも運動場も空いていない今、雑草取りで立ったり座ったりするのはいい運動になりますし。
早く春が来ますように。
書初め書いたよ
~2021年1月某日、ロックダウンで正月っぽいイベントにも出かけられない我が家では、書初め大会が開かれたのであった~
私は現在、間借りのような形で部屋を借りています。
大家さんが家を持っていて、キッチンやリビングを共有しつつ、その家の一部に住んでいるというわけです。
大家さんとは、同じ世帯で暮らしているという事になるため、ロックダウン中は大家さんと私(もし他にも部屋を借りている人がいた場合はその人も)は交流可能です。
イギリスでは家の一部を借りて住むというのは割とよくある貸家の形態ですが、大家さんと一緒に住んでいても、まったく交流しないで、本当にただ「部屋を借りている」だけの人もいるし、一緒に料理を作ったりして交流する人もいます。
私の場合は、大家さんと共通した趣味がいくつかあるせいか、結構いろいろなところに一緒に出掛けたり、分からない英語を聞いたり、Doctor.Whoというドラマを一緒に観たり、半分くらい家族の延長みたいな感じで暮らしています。
1月だけど日本のお正月感が皆無なイギリスで、ちょっとでも新年らしきことをしたいと思い、大家さん向けに書初め教室を開催しました。
書いた文字は「牛」と「令和三年」の二種類。
牛は本来であれば「丑」と書きますが、バランスとかぱっと見の印象で牛っぽく見えないので「牛」の字にしました。
角が生えてていかにも「牛」っぽいですし。
私が余った紙切れに「令和三年」と試し書きしてたら大家さんが「その文字何?それが書きたい」と言ってきたのでチャレンジ。
味が出てる~~~!
令和三年という漢字を覚えて小一時間でこんなに素敵な書初めになりました。
大家さんはポートレートや人物画、風景画といろいろな絵を描いているので形をとるのがうまく、文字の書き順さえ教えれば書けてしまいます。
教えていて一番苦労したのは、日本語の持つ「トメ、ハネ、ハライ」の三つの違いと感覚を教えることでした。
英語はもともとペンとインクで書くものなためか「トメ、ハネ、ハライ」の概念がないようで…。
最初「令」の点と「和」のノギヘンの点と、「年」の最初の一画目の点の違いを教えるのにうまい言葉が見つからなくて伝えるのに苦労しました。
実際に教えるまで英語と日本語の文字の在り方について考えたことなかったので、新たなる異文化発見!でした。
2021年ですね
新年あけました。
実は1年間丸々イギリスで過ごしたのは初めてです。
私は、例年は夏休みと年末年始は日本で過ごしていたのですが、今年は仕事とコロナの関係で帰るタイミングを逃したまま、一年が経過しました。
今年で今使っているYMSビザが切れてしまうので、今年は確実に日本へ帰る予定ですが、まだいつ帰るかとか決めてません。
そろそろ考え始めた方がいいのですが、これから先の見通しが立たな過ぎてまだ考える気になりません。
帰国を決めてもそこから14日間の自己隔離先をどこでするかとか考えることが多いです。
いやー、国境をまたぐことってこんなに大変だったっけ?
コロナとBrexitのダブルパンチでイギリスにやってくる移民のビザ管理も忙しいかもしれないし、現存のビザ保有者のビザの期限を全て一年延期とかにしてくれれば助かるのですが。
今の所、そのような情報は聞かないのでこの先も何かあると期待できません。
ビザの発給はとても渋いのイギリス政府なので(笑)。
新年早々の話題もやっぱりコロナになってしまって悲しいのですが、イギリス政府は1月5日から新たなるロックダウンのガイダンスを発表し、更に厳しい行動規制を課しました。
警戒レベルも、更に新しいカテゴリー「Tire 5」を新設し、イングランド国内すべてがこの最高警戒レベルに移行しました。
先月「Tire 4」を新設して一部の地域で導入したばかりですが、それだけでは感染拡大を制御しきれないのでさらに厳しくしたようです。
今回の制限には学校の登校制限も含まれます。
私の住んでいたエリアは12月からTire 4エリアに入っていて、すでにほとんどの行動が制限されているので、正直どれほど厳しくなったのか実感がないんですけど。
今にして思うと、12月上旬当時は最高に厳しい制限と言われたTire 3だって、Tire 5に比べたら自由だったなという感じ。
だんだん感覚がマヒしているというか、思考停止に陥っているような気もします。
感染者数の増加がまだピークを抜けていないので、今回のロックダウンはまだまだしばらく続きそうです。政府は今の所ワクチン接種が順調に進めば2月ごろに少しづつ規制を緩和させたいと言っています。
ワクチン接種もなかなか予定通りに進んでいないようなのでそれもどうやら…。
今年の冬は長くなりそうです。
でも冬至を過ぎて、日照時間が少しづつ伸びてきたのはいいことです。
こんな日常でもお日様に当たって青空を見るだけで心が明るくなります。
お天道様は偉大だ!
それでは、今年もよろしくお願いいたします。
クリスマステイホーム
メリークリスマスですね、と書こうと思ったのにあっという間に大みそかになってしまいました!
イギリスでは、多くの家庭が25日にクリスマスのお祝いをしました。
日本ではクリスマスイブにクリスマスを祝う家が多いと思いますが、イギリスでは24日はまだ「クリスマス前日」という感じ?
日本の場合、クリスマスの後すぐに年末年始に切り替えないといけないから24日に早く祝うのかなともおもう今日この頃です。
クリスマス休暇期間中、外出制限は相変わらず厳しいままで、陽性者の数も日々増えていくニュースが連日流れています。
毎日「陽性の人が何人でた」というニュースばかりだと気が滅入るので、思い切ってニュースを一日シャットアウトして、家で過ごしている日もありました。
こうも陽性者の数が多いと、周りの友人知人、近所の人から「今は○○が陽性になったから自己隔離しているの」とちょこちょこ耳に入ってきます。
身近で聞くと「明日は我が身か!?」という実感がすごくて…。
着々とコロナが迫っている気配を感じてしまいます。
とりあえずロックダウンでメリハリのない日々の中、曜日感覚をを維持するために、行事に合わせたお料理だけがんばっています。
今日は年越しおそばを作って食べました。
「来年も健康であれ~健康で過ごせますように~」と強く願掛けしながら食べました(笑)
来年の目標はこのブログを更新し続けることです。
あとブログのデザインももう少し見やすいものに変えようと思っているのですが、苦戦中!(笑)
話題がコロナばかりにならないようにもっといろいろなことに目を向けていきたいと思います。
こうやって新年の抱負を語るって、すごい日本っぽいと最近感じます。
イギリスで「今年の目標は○○することです!」って新年の初めに話しているのをあまりきいたことがありません。
日本人の「年の変わり目」と感覚や文化が違うんでしょうね。不思議です。
それではみなさん、来年もよろしくお願いします。
警戒レベルが上がってまた家生活に
さて、ニュースで聞いた方もいらっしゃるかもしれませんが、イギリスでは12月20日から、一部の地域で規制のレベルがあげられ(最高警戒レベルTire 4の追加)、またまたほとんどのお店が閉鎖、他世帯との交流が制限されてしまいました。
規制の内容はかなり厳しく、3月のロックダウンに少し近いものかもしれません。
詳しい規制情報などはBBCのニュースなどをご覧ください。
私の住んでいるところもTire 4の対象になってしまい、またまたスーパーと家の往復生活になってしまいました。
ただ、そんなに驚きではないというか、遅かれ早かれロックダウンに近しい規制が新しく出るだろうとはなんとなく予想してたというか。
日本のメディアのニュースを見ると「イギリス感染増大!対策強化!」みたいな書かれ方がされているのですごい突然の出来事の様に見えるかもしれませんが。
公開されている地域別の感染率や病院の入院者数のグラフを見ていると、ここ最近の感染率が高かったので、そんなに突然の事ではありませんでした。
ただでさえ11月に一度ロックダウンしたばかりでみんな外に出たくて溜まりませんし、12月はクリスマスシーズンで買い物やレストランは混んで、その上クリスマスに家族が全員集まったらまあまた感染率が上がってしまうのは予想できるわけで…。
「ヨーロッパの他の国でもまた感染率が増加しているし、イギリスもクリスマスに他世帯との交流禁止とか、クリスマス後にまた規制厳しくするだろうから、今のうちに買い物行っておこうかな」とは思っていたのですが、こんなに早くに規制を厳しくするのが少し予想外なくらいです。
なんとなくクリスマス後から1月中、また一気に規制するのかとは思ってましたけど。
ここまで早く突然規制を厳しくするとは(私の楽観的主観では)予想していなかったのでちょっと不意を突かれた形です。
私個人の生活はというと、まだ冬物の服とか買い終えてないくらいで、あまり変わりないです。
ジムも閉めてしまったので運動できないのと、他の人と外で気楽に会えないのは辛いですが。
クリスマスにせっかく家族で集まる計画を立てていた家庭とかの方がショックだと思います(もちろんビジネスも)。
たぶん、日本人にとって正月やお盆がキャンセルされる感覚に近いのかもしれません。
今年の冬はこんな調子で対策強化と規制解除を繰り返しそうです。
「次の規制解除で自由だ!」というメンタルだと気がもたないので、「あと何回かロックダウンや自宅待機するんだろうな……春までが勝負だな」くらいの気持ちで今年の冬は過ごすしかなさそうです。
イースター休暇くらいには少し改善されているといいのですが、いかんせんヨーロッパの冬は長いですし。
最低でも12月30日まではこの規制が続くそうなので、次に外をふらふらできるのは1月からになりそうです……は~~。
クリスマスマーケット代わりにガーデンセンターへ往く
ヨーロッパと言えばクリスマス!
個人的に得た体感では、イギリスのと言えばイースター(春)、夏休み(夏)、クリスマス(冬)の三大休暇で季節が回っている気がします。
大体4ヶ月周期ですね。
日本は毎月なにかの季節のイベントがある気がしますが、イギリスは数か月に一度、1週間ほど長めに休みをとって季節行事も行う、という感じです。
クリスマスが終わった瞬間に同僚が「イースター休暇はどこにいこう!?」とか話しているのを聞きます(笑)
そんな毎年冬のお楽しみの、クリスマスイベントも今年は軒並みキャンセルが相次いでるのであんまり出かけるところがありません。
人混みに出かけるのも憚れるけど…。
少しでもクリスマス成分を摂取しようと思い、ガーデンセンターに行ってきました。
「なぜクリスマスにガーデンセンター?」かと思う方もいるかもしれません。
イギリスのガーデンセンターとは多くの場合、植物はもちろん、雑貨、ギフト用品にお菓子、加えてカフェが併設されている複合施設みたいなところが多いのです。
そして12月にはクリスマスリースや、ツリーの生木を販売していて、庭を飾るライトや、デコレーションもたくさん売っており、ちょっとしたクリスマスフェアを開いているところが多いのです。
今回行ったところはとりわけクリスマス製品に力を入れており、本場ドイツからの品物もいろいろ仕入れているところでした。
今年はクリスマス成分に飢えているので、展示品をぶらぶら見ているだけでも楽しい(笑)
部屋にクリスマス飾りがないので、クリスマスリースを買いました。
シナモンといったスパイスと木の実でできたもので、スパイスの香りがほんのりとしていい感じ。
屋台も出ていたので、ドイツのソーセージドッグとスパイスアップルジュースを頼みました。
少しクリスマス気分を補充できた日でした。
コロナで家から出られない私がしていたこと その2 インプット編
前回の記事で、スケッチや絵を描いていたことを書きましたが、それと並行して、インプットも行っていました。
尊敬しているデザイナーや会社のコンセプトデザインやプロセスを見ると、そこにはいつも魅力的なスケッチが…。
ランドスケープのデザインをするなら「風景や街並みの景色をササっと描けるようになりたーい!」というのは憧れの一つです。
最近はデジタルや3dでパースを作ることが多くなってはいるものの、手描きのスケッチもまだまだ重宝される世の中。
「私もああいう風にデザイン初期のラフを描いて【コンセプトデザイン】とか注記されてみたい」
と言う願望をひそかに持っているわけで。
今回は最近コロナで家に居がちな私が、画力向上を目指して見ているチャンネルを3つほど紹介します。
いずれも現在はyoutubeで公開しているものなので、どなたでも観れるかと思います。
(※2020年12月現在確認済み。日本からの接続なら観れるものです)
- 1.元ディズニーのアニメーターAaron Blaseによるサイト 'The Art of Aaron Blaise'
- 2.「君の名は。」などにも参加したクリエーター、マウテシュ・ウルバノヴィッチ
- 3.日本でも観たことがある人もいるかも「ボブ・ロスの絵画教室」
- おわりに
1.元ディズニーのアニメーターAaron Blaseによるサイト 'The Art of Aaron Blaise'
Arronさんはディズニーで21年間働き「ライオンキング」や「アラジン」の制作にも関わりました。
Arronさんの動画のいいところは、制作過程をコマ送りしないでリアルタイムで描くため、
「なぜここにこの色を塗るのか」
「どんなルールに元図いて配色するのか」
といった事を説明しながら描いていくため、より理解しやすいという事です。
YouTubeには、コマ送りで制作過程を録画したメイキング動画はたくさんあります。
絵の基礎ができてる人はコマ送りからでもテクニックを読み取れるのだと思いますが、この動画は、基礎がまだよく分からない人向けにも説明してくれているので分かりやすいです。
YouTubeチャンネルでは定期的にライブ動画も配信していて、質問を投げかけると答えてくれることもあります。
(※ただし英語のみ、日本語字幕なし)
Aaronさん個人のウェブサイトの方では、動物の描き方、風景の描き方、アニメーションの作り方、といった様々なジャンルの講座の動画が販売されています↓
https://creatureartteacher.com/
なんといっても注目すべきは、コロナ情勢下のアーティストを応援するため、定期的にセールを行われているので、ボリューム10時間を超える動画が10ドル前後まで割引されていること。
私も値引きされるタイミングを見計らって水彩画コース、パースペクティブのコース、美術解剖学のコース、Photoshopで雲を描くコースを購入しました。
合計金額たったの9ドル(1ドル=104円だとすると937円)と超お買い得なので、英語が分かる方は、気軽にを学びたいという人におすすめです(動画はDL可能かつ字幕もついてきます)。
アニメーション制作に関する動画も多いので、アニメーターの方などにもおすすめしたいです。
ちなみに私は映画製作に関わっている友人から教えてもらいました。
2.「君の名は。」などにも参加したクリエーター、マウテシュ・ウルバノヴィッチ
ポーランド出身で現在は東京在住、フリーのクリエイター、マウテシュ・ウルバノヴィッチさん。
「天気の子」のポスターの背景も描いています。
アニメの背景画ではなく、それでいてどこかアニメっぽい気もする、温かみのある風景画が特徴です。
マウテシュさんのチャンネルでは、メイキングはもちろんのこと、屋外でのスケッチの様子や、普段使っている道具の紹介、オリジナルのツールセットの作り方なども紹介しています。
動画の合間で「今何を考えてこの作品に関わっているか」
「この作品を通して何を表現しているか、目指しているか」などを話していて、クリエイターがどのように自分自身を発展させる過程を覗いているような気分になります。
YouTubeチャンネルは主に海外ユーザー向けに英語で話している動画が多いのですが、たまに日本語字幕がついている動画もあります。
絵だけ観てても十分楽しいですよ。
マウテシュの個人のウェブサイトはこちら↓
3.日本でも観たことがある人もいるかも「ボブ・ロスの絵画教室」
これは偶然見つけたと言った方が正しいのですが、コロナ以降番組数が減った英国放送協会BBCが、私の夕飯の時間になると毎回放送しているので、「ながら観」をしているものです。
日本でも1990年代にNHKで放送していたらしく、観たことある方もいるかもしれません。
コロナでロックダウンした2020年3月末以降から2020年12月現在まで、毎週平日月曜~木曜に一回ずつ放映されています。
毎回30分で一枚絵を描き上げるので飽きずに、お手軽に観れるのが魅力。
軽い気持ちでリラックスしながら観ることができます。
あとボブさんの口調にとても特徴があるので、気がついたら話し方がボブ・ロス風に。
おわりに
以上、最近私がごはんを食べながら観ているメイキング動画紹介でした。
観てるだけでもうまくなるわけじゃないのですが、ある日絵を描いていると、突然「そういえばこの部分には動画でみたアレが応用できるかな」と、後々から効いてくることがあるので、地道に観続けています。
インプットとアウトプット両方並行して描画能力を上昇させていきたいです。
今は手始めに日本の家族用に年賀状の絵を描いているところです。
去年よりレイアウトや配色のスキルが上がっていると願いつつ制作進行中……。
コロナで家から出られない私がしてたこと
12月ですね。
最近はますます冷え込むようになってきました。
冬になると日照時間も短くなって、体感だと朝8時にやっと明るくなり、夕方3時にはもう暗くなり始めるというのがイギリスです。
今回は、コロナなご時世、私が何をしていたのかというお話をひとつ。
今年、一番時間をかけて熱心にしていることと言えば……
そう、お絵かきです。
以前から描いてはいたけども…
コロナ以前から趣味で絵をぼちぼちとは描いていましたけど、学校の課題とか仕事で忙しくて、ちゃんとした一枚絵を、どっかり腰を据えて描く機会(とやる気)があまりありませんでした。
地元のライフドローイングのクラスに参加したり、旅行先や訪れた庭でスケッチ
を少々描くくらい。
私は6月から二ヶ月間ほど仕事が休業になり、家で待機している時期がありました。
当時はまだ小売店などの営業が徐々に緩和されだしたばかりで、あまり出かける場所も娯楽もなかったころです。
テレビ番組やゲームをするのも飽きてきて、そろそろ何かクリエイティブなことをしたい!と思い、絵を描き始めました。
それと加えて、ランドスケープデザイン業界は手描きの絵が描けることがセールスポイントにできると聞いたため、せっかく休みなんだから、普段は磨けない技術を磨こうと思ったのも理由の一つです。
ただ【描く】以上のこと
6月当時は庭は営業再開しはじめたころで、あちこちの庭をめぐりつつ、毎回スケッチもするようになりました。
出先でスケッチするという事は、被写体に対してものすごい注意を払って描くので、ただ景色を見ただけとは違う角度から物事を捉え、分析するという事でもあります。
明暗の差とか、建物の細かいディテールとか、空気感とか…そういったものを捉えるために、集中するので、脳に記憶がはっきり刻まれ、後から振り返った時に、その場所、時間の記憶がより鮮やかに蘇る感じがします。
リラクゼーション効果もあった
ただ単純に技術の向上を目指していただけでなく、絵を描くことで、言語化しずらく、外に出せないモヤモヤとした気持ちを吐き出す効果もあったんだと思います。
マンダラの色塗りをして心を落ち着かせるとか、リラクゼーションに近いかもしれません。
半年前の絵を見返すと、夏に描いた絵の割には色彩が暗くて「あ、心情的には結構沈んでいたんだな」と分かって、文字や写真には描かれづらい、精神の記録としても使えると描いてて思いました。
現在もお絵かき進行中
現在は、今年の旅行した場所にインスパイアされて、シリーズ物の連作を描いています。
締め切りもなく、誰に頼まれたでもなく、10枚以上の絵を描いて連作を作るとか、例年の私だったら途中で飽きて挫折していたでしょう。
もしかしたら、人生でこんなに絵を描きまくる一年もこの先しばらくは訪れないかもしれないですし、たまには絵を飽きるまで描くのいいものです。
ロックダウン疲れかも
先日のブログにも書きましたが、イギリスでは11月5日からイングランド全土のロックダウンに入りました。
ちなみにこのロックダウンは、イングランドに適用されるもので、スコットランドとウェールズではそれぞれ別の規制やルールを導入しています。
今回のロックダウンでは、主に生活必需品以外のお店の閉店(映画館やジムや公民館も含む)と他世帯との屋内交流禁止(子供や親族の面倒を見る場合は可能といった例あり)などの規制が含まれています。
そうすると通勤/通学以外では、近所の公園か庭園や、屋外の場所にしか出かけるところがありません。
趣味の庭巡りも秋を過ぎると半ばシーズンオフであまり行きませんし、どこか公園に出かけようにもお天気が悪かったり、寒くて出かける気にならず、外出の機会が減りました。
これも一ヶ月間の我慢だと思い、ほとんどの時間を家で過ごしていましたが、そしたらロックダウン二週目を過ぎたあたりから体調を崩してしまいました。
私は例年11月前後は季節の変わり目の関係で風邪を引きやすいですが、今年は風邪とは違う様子。
少し胃の調子が悪いというか、「ここがすごく調子が悪い!」という感じではないのですが、どうにも調子があがりません。
ロックダウンとの因果関係は説明できないけど、たぶんロックダウンで気分が落ち込んでいるのは背景にあるのだと思います。
「自分はロックダウンでそこまで酷い状況に陥ってるわけじゃないし、大丈夫だろう」と思い込んでいたのですが、やっぱり無意識下では心配や不安があったんだとおもいます。
我慢しすぎるというのはよくないですね。
こんな生活がまだ半月以上続くのか、と思っていた矢先、11月23日にボリス首相から今後の展開についての発表がありました。
この調子で行けば、第二派のピークは超えられそうなので、予定通り12月2日にロックダウンの規制を一部解除するとのこと。
BBCによると、規制解除の対象には主に、レストラン以外のお店やジムの再開、屋外で他世帯と会うときの人数制限撤廃などが含まれます。
Covid: The new lockdown rules for England, Wales, Scotland and Northern Ireland - BBC News
規制が解除されたら、反動で人が一気に出かけたりして、陽性者数が増加するのではという心配もあります。やっぱり人と会えなくてフラストレーションがたまっている人は多いですから。
一方で、ロックダウン中の先が見えない中で、規制が一部緩められるというニュースを聞くと嬉しくなってしまう自分もいます。
政府側も、人々が疲弊してくるタイミングに少しでも明るいニュースや会見を開いて士気向上を狙っているのでしょう、その思惑にまんまと嵌っているといえばそうなのかもしれません。
とりあえずはあと一週間強、今のロックダウンを凌げば少し楽しいクリスマスが待ってるよ、と自分を励まして日々過ごしています。
鬼滅の刃はいつ観れるの~!? イギリスのロックダウン映画事情
羊の呼吸 一の型! 草むしゃむしゃ!
こんばんは。みたみてるです。
日本では劇場版鬼滅の刃「無限列車編」が公開一か月で観客動員数1750万人を超えたとニュースで聞きました。
劇場版「鬼滅の刃」無限列車編、公開31日間で観客動員1750万5285人(興行収入 233億4929万1050円)となりました。1ヶ月間、連日大変多くの方にご覧いただき、また、沢山の映画館で上映を続けて下さり、本当にありがとうございます。皆様に本作を楽しんでいただけていれば幸いです。#鬼滅の刃
— 鬼滅の刃公式 (@kimetsu_off) November 16, 2020
イギリスでも、アニメ版の方の鬼滅の刃はNetflixなどで日本とほぼ同時に配信されたため、アニメ好きなイギリス人はチェックしています。
今回の劇場版は、アニメ版の話の直後の展開を映画化したため、アニメの続きが気になる人にとっては待ちにまった映画版といったところです。
私は原作のコミックを読んでいるので、話の展開は知っているのですが、それでも映画版の公開を楽しみにしていました。
最近では日本の映画も、それなりに有名なタイトルであればロンドンや都市部で上映されるため、日本公開日からしばら~~く待てば、イギリスの劇場で観ることが可能です。
しかし、イギリスでは、未だに劇場公開日の予定日が公式からは発表されていません。
一番の問題は映画館が開いていないことです。
11月から始まったロックダウンにより、イギリス政府から、劇場や映画館はロックダウン中は閉鎖するよう通知があり、映画館は閉館中です。
12月に一度ロックダウン規制の見直しがあると政府が発表しているものの、ロックダウンが解除されたとしても、映画館が再開できるほど規制を緩めない可能性もあります。
加えて、配給会社としては当然観客動員数が多い時期に配信したいでしょうから、公開日を決めるのがなかなか難しいでしょう。
鬼滅だけでなく、多くのハリウッド映画『007』『ブラック・ウィドウ』『キングスマン3』といった超ブロックバスター級の映画タイトルも延期が発表されています。
一方で映画館としては劇場公開するタイトルがまったくといっていいほどないため、映画館を開けてもお客さんが来ない!という苦しい立場に置かれています。
イギリスの大手シネコンの配信映画の多くはハリウッド映画がメインなので、アメリカの映画上映が止まっているとイギリスの映画上映も止まりかねません。
というか現状として、映画の新作公開はほぼ止まっています。
このまま映画館だけ再開しても、ハリウッド映画はまだまだ公開されなさそうですし、せっかくなので普段は上映しないような英語圏以外の映画をもっとたくさん上映してくれたりしないかなととひそかに願っています。
鬼滅の刃とか!
中国の羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)とか!
(これも評判が高く観たいと思っています)
イギリスで上映ほしいです。
といっても、アジア文化圏とヨーロッパ文化圏では親しまれるアニメや映画の種類が若干異なるので、イギリスでどれだけ多くの人に観られるかというと難しいですね。
ネットの噂によると、アメリカでは鬼滅の刃上映は早くても2021年だそうです。(ソース不明なので本当に噂レベルです)
それまで気長に待つしかなさそうです。