年末年始に日本に帰る

同行した友人も同業者だったので、みんなで
「勾配の計算やウッドデッキの施工が大変だったに違いない!」
と建設の苦労を想像してながら歩いていました。
新年を迎えてしばらく経ちました。
一応、今年初ブログになります。
今年もマイペースに、思い出した時に時折更新していくつもりです。
よろしくお願いします。
さて、前回の記事でお話したあと、無事に就労用のビザを取得できたので、イギリスからやっと出入国ができるようになり、年末年始は日本に一時帰国していました。
以前の記事の後も、ビザ取得までにながーいやりとりがあり、それだけで一本記事書けそうなほどなのですが、もう思い出すのも億劫なのでここでは省略します。
前回のビザ取得についての記事はこちらから↓
イギリスは、クリスマス当日25日と翌日26日が祝日になります。
多くの会社では、25日から新年の1月1日前後までが休業になります。
学校はもう少し早くから冬休みに入るので、大抵の人は有給を組み合わせて2週間前後の冬季休暇をとります。
私は、祝日と有給を組み合わせたことで、数週間日本で過ごすことができました。
私の働いている業界は、一般的に12月の冬季休暇前に多くの納期があり忙しく、年明けの1月は例年納期が少なめで、静かです。
上司や役職の高い人は、年明けからミーティングやメールの返信で忙しいのですが、私レベルの下っ端にはあまり仕事がないことも多々あります。
なので、社内でもリソースが余り気味なことが多く、私が2週間以上不在でもほぼ問題ないため、毎年気兼ねなく有給を過ごすことができます。
休暇を長く取れるもう一つの理由は、日本人以外はあまり年末年始に長期休暇をとらない傾向にあるからです。
日本人にとっては、年末年始は大きなイベントですし、一年のここだけは休む人も多いと思いますが、他の文化圏の人は、自分の文化や宗教の大きな祭日に沿って休むので、この時期は有給消化を抑える傾向にあります。
例えば、中国や東南アジアの人たちは旧正月前後に休み、インドの多くの人たちは秋ごろのディワリ、キリスト教文化圏の人はクリスマスやイースターの前後に休み……という風に、ある特定の時期になると、特定の文化圏の人が社内でみんな休暇をとっています。
ただ、学校に通っている子どもがいる人は、宗教や文化問わず、学校の休暇に沿って休むことが多いです。
なので私以外の、同じレベルの技能の人は年始はだいたい働いていて、仕事を肩代わりしてくれるのです。
「君が関わっているプロジェクトAの納期があるのに、そんな休まれたら困る!」ということにはならないのです。
逆に、他の人が長期休暇中は、私が仕事を肩代わりするので、長いスパンでみれば、お互いの仕事を代行し合っていることになりますし、それでみんなが交代で休みが取れるのはよいことではないでしょうか。
ここ数年は、日本に帰るたびに「もし日本で働いていたら、もっと家族友人と過ごしたり、日本の好きな物事を毎日楽しめるのかな」と考えることもあります。
でも、そもそも日本で働いてたら、今の職種で毎日定時に帰ったり、数週間にわたる長期休暇を気兼ねなくとったりするのはきっと難しいでしょう。
建設業界はいつも締切に追われて残業がちな世界ですし、私は毎日残業に耐えられるほど体力もないので。
イギリスで働くことを決めた理由のひとつは、同じ仕事を日本でしようとすると、ワークライフバランスをとるのが難しいというのがあったのです。
去年就労ビザを取得し、晴れてイギリスにもう数年は滞在できることになったことですし、今のイギリスの生活と仕事を楽しみたいと思います。

イギリスでは11月から上映したウィキッドが、もうスリーミング配信されているとのこと。
日本では春上映とまだ少し先なので、こちらで一足先に観てみたいです。
イギリスのビザ取得日記 ~労働者ビザ編 後編~
この記事は「イギリスのビザ取得日記 ~労働者ビザ編~」の後編です。
前編の記事はこちらから。
※情報は2024年9月現在のものです。
※イギリスのビザ関連情報は定期的に変更されます。最新の情報はイギリス政府のHPを参考にしてください。
※今回はビザ取得までの過程を、日記風に書くことを優先しているため、文章的なわかりやすさを優先しており、正式名称や具体的な条件とは表現が異なる場合があります。厳密な定義はビザの取得条件は専門家の人に聞いてください。
いつも抜け道があるのがイギリスのルール

前編で書いた通り、ビザ申し込みに必要な最低年収の金額が変わっていたことで、不安になっていましたが、一方で希望も持っていました。
必要最低年収£38,700とは、どの職業でSkilled Worker Visaビザを取得するにも必要ですが、私のように学生ビザ→Graduate Visa経由で就労経験が2年前後だとランドスケープアーキテクト以外でも、他の多くの職種で達成が厳しいのです。
そもそも労働者ビザが必要な職種とは、低賃金&長時間労働など、労働条件が悪くてイギリス国籍の人が就職したがらず、人手不足の業界が移民を雇う職種でも多いのです。
医療、介護系はわかりやすい例ですが、建設関連の仕事も、労働条件や時間の縛りの長さに比べると、収入がいい職種ではありません。
そのうえEU離脱以降、どこも人手不足のイギリスで、こんなに移民の雇用を厳しくしたら企業から大ブーイングを受けることは目に見えているので、低賃金でも雇えるようになんらかの抜け穴を用意してくるはずだとは思っていました。
また2024年4月以前から、医療や教師など(ランドスケープアーキテクトも含む)人手不足の業界は移民にビザを発行しやすくするために条件がゆるかったため、4月以降も特定職種はなにかしらの規制緩和はされることが推測されていました。
幸い私のビザの期限切れまでまだ少し余裕があったので、2024年の新しいビザのルールが実際に細かく出るまで希望を捨てずに待つことにしたのです。
新しいビザルールの発表……そして
さて、きたる2024年4月、政府から就労ビザ変更の細かいルールが発表されました。
原則最低年収が£38,700なことには変わりありませんが、予想通り、例外となる条件がいくつか追加されていました。
例外はいくつかあり、その中の一つにありました、言いやすくすると、「現在Graduate Visaでイギリスに滞在していて、初めてSkilled Worker Visaに切り替える人で、政府の認めた特定職種に就いている人は最低年収の必要金額を下げる」というような条項です。
ランドスケープアーキテクトはこの要項の特定職種に入っているため、ビザ申し込みに必要な年間最低給与が£32,130済むというものです。
ちなみに職種によって必要な金額が変わります。
※職種によって必要な最低年収は政府のHPに書いてあります。
下記のリンクはGraduate Visa所有者が申し込む場合の必要最低金額のリストです。
この£32,130という金額は、ランドスケープアーキテクトなら、2年ほど経験があれば達成不可能ではない額なため、私の雇用先では、給料調整も考慮したうえで、この先ビザのスポンサーとしてビザ申し込みの支援をするよ、と後日連絡をもらいました。
というわけで、一番の懸念事項だった条件もだいたい解決し、現在は就労ビザ申し込みの手続きの最中です。
この手続きも、書類ミスが一つでもあるとひっかかるので、まだまだ実際にビザの審査を通るまで油断はできませんが、過去一年間一番ストレスになっていた事が解決する方向に向かって気が楽になりました。
異国にいる限りビザ問題はずっとつきまとう
こんなにストレスも費用もかけてやっと取得するビザですが、私が今回使用するGraduateVisa→Skilled Worker Visaへの切り替えは、一つ制限があり、最大で2年の滞在期限と制限されているところです。
2年というと十分な期間に感じるかもしれませんが、新しいビザの手続きに余裕を持ちたいのであれば、ビザ取得の1年前から、費用やスポンサーをもらうための下準備が必要になります。
つまり、1年後にはまた新しいビザの取得について心配しないといけないわけです。
海外に住むことの一番の難しさはビザだと思います。
なぜならビザがないと合法的にその国に住むことができないわけですから。
よく海外留学やワーホリに必要なものは「英語力」とか、「異文化への適応力」とかいいますが、一番必要なものはビザです。
それ以外のものはビザを取得してから考えればいいのです。
そしてイギリスはビザに関するルールを定期的に変更します。
今から次の心配をしても、2年後にはまたルールが変わっている可能性も高いのであまり先のことを考えすぎないことも、時には大事です。
日本にいる移民にも共感するようになった
ビザというのはその国に生まれて、その国の国籍を持っている人には一生関係ないこともあるでしょう。
私も日本に住んでいた時は、滞在のためのビザの必要性なんてそこまで考えたこともありませんでした。
自分のビザの更新手続きをするたびに、日本に住んでいる海外からの移民や、外国籍の人や、難民の人たちも、日本に滞在するために、きっとビザで苦労しているんだろうなと、少し考えるようになったのでした。
イギリスのビザ取得日記 ~労働者ビザ編 前編~

毎度お久しぶりです。
イギリスは夏は日も長く過ごしやすいので、生活をエンジョイしている間に秋になってしましました。
今回は、私がここ一年ほど格闘している労働ビザ取得への道のりを書きたいと思います。
毎回ビザの更新には悪戦苦闘させられるものなのですが、せっかくなので忘備録として書き留めておきます。
そして思い出して書き連ねたら、そこそこ長くなってしまったので前後編に分けます。
それでは前編の始まりです。
※情報は2024年9月現在のものです。
※イギリスのビザ関連情報は定期的に変更されます。最新の情報はイギリス政府のHPを参考にしてください。
※今回はビザ取得までの過程を、日記風に書くことを優先しているため、文章的なわかりやすさを優先しており、正式名称や具体的な条件とは表現が異なる場合があります。厳密な定義はビザの取得条件は専門家の人に聞いてください。
今までのビザ、これから必要なビザ
さて、留学や就労目的でイギリスに長期間滞在するには、なにかしらのビザが必要で、留学生は学生ビザ、いわゆるワーホリ、イギリスではYouth Mobility Visa【略してYMS】の人はYMSビザと呼ばれるビザが必要です。
そして就労目的で滞在するためには労働者向けのビザが必要になります。
2024年時点では、イギリスの大学を卒業した留学生は、大学修了後2年間滞在できるビザを申請、取得ができます。
学校を卒業してから次のステップに進むためのビザだからか、Graduate Visaと呼ばれています。
Graduateは「卒業生」といった意味です。
私は今の会社に就職した際に、そのGraduate Visa用いて就職しました。
Graduate Visaは、イギリスの大学さえ卒業していれば申し込み条件が楽で、また就労しても、していなくてもイギリス国内に2年間滞在できるビザです。
私が所持しているGraduate Visaがもうすぐ期限を迎えるため、以降滞在するには新しいビザが必要になります。
就労のためにイギリスに滞在するには、いくつかの種類のビザが選択できますが、私の条件で申し込めるビザはSkilled Worker Visaという就労者向けのビザが一番適しています。
Skilled Worker Visaに必要な条件とBrexitの影響
このSkilled Worker Visaを取得するためには、二つの基本的な条件があり、ひとつは「イギリス政府が認めた職種についていること」で、
もうひとつが「イギリス政府からビザスポンサーの許可を持っている雇用主に雇われること」になります。
一つ目の条件ですが、私の業種であるランドスケープアーキテクトは、政府の認めた職種リスト一覧に入っているため、何も問題はありません。
二つ目の条件は少し複雑なのですが、ざっくりと言えば、被雇用者は雇用主から
「我が社は正式な事業登録をしていて、この人Aさんは私の会社でこういう職種で、◯年働くと保証しますよ」という証明をしてもらう必要があります。
必要な情報を電子化して、手続き番号にしたものはcertificate of sponsorship’ (CoS)といい、CoSを発行してくれる雇用主をスポンサーといいます。
CoSがないとこのSkilled Wroker Visaビザが申し込めません。
会社に内定、もしくは現在就業していることが申し込みの前提条件となります。
ただ、このCoSはどんな雇用主でも発行できるわけではなく、イギリス政府が認めた雇用主や会社でないとできません。
また1つの雇用主が年間で発行できるCoSには上限があり、CoSを一人分発行する際には雇用主は一定の費用を支払う必要があります。
つまりSkilled Worker Visaを使って雇用すると、ただ単に雇うよりは、雇用時の会社側の手続きコストが若干割り増しになります。
そもそもビザなしで働けるギリス国籍や永住権を持っている人、配偶者ビザなど他のビザを持っていて、就労ビザがいらない人の方が会社としては安く雇えるわけです。
Brexit以前はEUからの人はほぼ就労ビザなしで雇えたので、会社もEUの人を優先して雇っていたところも多かったのです。
この労働者向けのビザのスポンサー権限を持つ会社は、採用コストが余分にかかってもいいから、どうしてもほしい人材とか、ブラックすぎて人手が足りないので、とにかく海外からも人手を集めたい所が多い印象でした。
少なくとも建築業界ではそんな感じです。
例えば、大学卒業後、ランドスケープアーキテクトの新卒として就活したとします。
EU圏の人とイギリスでの就労権がない人(多くはEU圏外の人)が就職枠を競った場合、持ち合わせの能力が似たような場合は、EU圏外の人の競り負ける可能性が高かったのです。
滞在用のビザが必要な分、採用コストが割高だったからです。
Brexit以降はEU圏の人も、多くの場合は就労の際になんらかビザ必要になったため、EU圏の人も、私のようなEU圏外出身の人も、就職条件が似たようなものになりました。
「イギリスはBrexit以降色々悪化した」と周りの知人や友人もよく言っていますが、就職に関してだけ言えば、日本人やEU圏外の人には少しハードルが下がったのです。
さて話を戻すと、私が現在働いている会社はビザスポンサー雇用主として認可を受けていて、CoSを発行できるので、第二の条件もクリアです。
私は修士修了の時点で、できたら長めにイギリスで働きたいと考えていたので、就活時からビザのCoSを発行できる、つまりビザのスポンサーとなってくれる会社であることを考慮して就職しました。
会社側も私の労働態度が良ければ、現在のGraduate Visaが切れる時に就労ビザのスポンサーとなることを考慮する、と採用面接の段階で話していました。
ビザの条件クリア、あとは労働者ビザへの更新だけのはずが……
幸い今の会社は労働環境は悪くなく、残業も比較的少なく、今の私のスキルレベルにもちょうどいいと感じたので、あとは会社に就労ビザのスポンサーとなってもらうだけ、だったのですが、ここで予想外の事が起きたのです。
それは2023年秋に発表されました。
2024年4月から就労ビザ(Skilled Worker Visa)ルールを改正し、就労要件を厳しくするというものです。
一番条件が厳しくなったのは必要最低年収のラインが非常に高くなった事です。
それまでは必要な年収金額は、最低年間£26,200で、これはランドスケープアーキテクトとして修士卒、2年前後の経験があるなら、ほぼクリアできるレベルです。
ところが改定後は突如£38,700まで増加しました。
2024年時点の感覚では、この金額はランドスケープアーキテクトにとっては中堅レベルの給与レベルで、新卒や経験年数2年前後のポジジョンではとても達成できる収入ではありません。
当然私の勤めている会社も人手不足とはいえ、新卒レベルにそこまでの給料を払えるわけもなく、改定の発表がされた2023年の秋は今後の就労ビザ取得が不可能かに思えました。
2023年当時に会社の人事に問い合わせても「今時点ではビザを出せるか分からない。詳細な変更点一覧が出てみないと回答できない」と言われ、会社で就労ビザを必要としている同期と一緒に不安になっていました。
果たして、私はこの先無事にイギリスに滞在できるのか、真相は後編へと続きます。
「イギリスのビザ取得日記 ~労働者ビザ編 後編~」はこちらから。
イギリスの現代彫刻家 アントニー・ゴームリー展@White Cube
1月末で会期が終了するアントニー・ゴームリー(Antony Gormley)の展示に滑り込みで行ってきました。
アントニー・ゴームリーと私
アントニー・ゴームリーは、現代でも最も有名なイギリスの彫刻家の一人です。
私が初めて彼の作品を知ったのは、学生時代です。
「ランドスケープとアーティスト」というテーマのエッセイを書く課題があり、その時に選んだアーティストがアントニー・ゴームリーだったのです。
以来彼の作品に興味が湧き、彼の作品展や展示があればチェックしています。
初めてアントニー・ゴームリーの展示を観に行ったのは、2019年にロンドンにあるロイヤル・アカデミー・オブ・アーツで大規模な個展が開かれた時でした。

彼の作品はイギリス国内で常設で設置してあるものも多く、また屋外の作品も多数あります。

White Cubeでの展示
今回White Cubeというギャラリーで開かれた展示会は、2019年の展示会より規模こそ小さいものの、コロナ以降に作られた彼の最近の作品が見られて満足のいくものでした。

アントニー・ゴームリーは主に「人体と空間」を扱った作品を多く作ります。
この作品も一見ただのコンクリートブロックに見えますが、人の身体を表現しています。
下の作品は遠目から見るとレンガが無造作に積まれているように見えますが……。

近づいてよく見ると、1つひとつが人間のポーズをしています。
なんと224体もあるそうです。

腕を組んで仰向けに寝てる。
どの彫刻も、同じ大きさのレンガの組み合わせを用いて造られているところがまたすごい。
しかもこのレンガ、積み上げてあるだけで接着してないので、たまにうっかり観客が蹴り飛ばしてしまうことも。
わざと壊れやすく展示してあるのかもしれません。

彫刻の横に寝そべって同じポーズをとって遊んでいる人もチラホラいた。
館内で上映されていたゴームリー自身による作品解説では、彼のアトリエ内の技術変化について触れられていてとても興味深かったです。

例えばこの作品は、一見すると短い金属同士を溶接してあるように見えますが、実際は全体が1つの型から鋳造されたものだそうです。
発泡スチロール系の素材で原型を作り、砂で型を作り固め、そこに鋳型を流し込むと中身の発泡スチロールが溶けて、金属の彫像ができるそうです。
展示を観終わった後は、近くのバラマーケットでお昼を食べて、ゆったりとした冬の日を過ごしました。
White Cubeに行くのは初めてだったのですが、周辺にはおしゃれなアートギャラリーやカフェが固まっていて、散策によさそうでした。
また機会があればこのエリアに足を延ばしてみたいです。
2024年の挨拶
新年もあけましておめでとうございます。
このブログもよろしくお願いします。

年末年始は日本で
今回の年末年始は日本で過ごしました。
なんと、日本で新年を迎えるのは3年ぶりです。
コロナ以前はほぼ毎年、年末年始を日本で過ごしていたのですが、コロナで自己隔離機関があった頃は、最大2週間も自己隔離しないといけず、短期間の滞在が難しかったので、年末の一時帰国を断念していました。
年末年始に一時帰国するのは、ここばかりは日本の方が楽しいから(笑)
イギリスでは25日にクリスマス、26日にボクシングデーといわれる年末セールのイベントがあります。
その後もクリスマスの飾りとクリスマス気分で年末まで過ごし、1日に新年を祝ったら2日から普通の日々に戻ります。
日本人的な年末の盛り上がりムードに慣れていると、この「なんとなーく続くクリスマス気分」だとどうしても盛り上がりが足りない気がしてしまうのです。
今年は、
クリスマス前に帰国
→日本のクリスマスムード~年末へと盛り上がる
→大晦日
→新年と初詣
→年明け
と久しぶりにメリハリのある年末を迎えられて懐かしい感じになりました。
イギリスの、クリスマスを迎えた後は年末を静かに迎えて、ほっと一息する感じも好きなんですけどね。
1年の締めと始まりを迎えるこのリズムは身体に染みついて、時折恋しくなってしまうのです。
日本からのリモートワーク申請をもらう
そして今回は、初めて日本からのリモートワークに挑戦してみました。
日本に帰国してから最初の一週間だけですが、海外からのリモートワークは初めてだったのでちょっとドキドキ。
私の勤め先はイギリスに本社があるのですが、家や家族がヨーロッパの他の国にいる社員は、日ごろからイギリス国外からリモートで仕事している人もチラホラいます。
よく私と一緒にプロジェクトで働く人は、スペインからリモートで働いていて、会議やカンファレンスがあるときだけイギリスのオフィスにやってきます。
ただ、普段から日常的に海外からリモートするのは職位が高い人か、特別な事情がある人に限るのですが、休暇で国に帰って、数週間海外からリモートするのは私のような新卒の社員でも可能なのです。
日本に帰れるほどの長い休みを大きく取れるのはクリスマス休暇しかないですし、どうせなら日本にいる期間をもう一週間延ばしたかったので、海外からリモートで働けないかと上司に申請してみました。
上司も他の国からの移民なので休暇中に母国に帰れる気持ちは分かってくれて、「家族と過ごす時間は大事だよね」と、すぐに許可はもらえました。
簡単じゃないリモートワーク
申請自体は簡単に許可が出たのですが、いざ日本から仕事をしてみるとITのトラブルが多くてさあ大変。
まず、仕事用のMicrosoftアカウントへのログインが、日本からは制限されていて、MSチームやOutlookメールが全く開けず……会社のITの人に連絡したらなんと日本はセキュリティ対策でログインのアクセス制限国に指定されていたとのこと。
これはITの人側の手違いでもあったようで、制限を解除してもらいその後普通にアクセスできるようになりました。
その後は、会社で使うVPNの速度が日本からは遅くて、社内のファイルにアクセスするのにいつもの3倍時間がかかるようになってしまいました。
リモート期間中の仕事は、比較的簡単な図面をCADで描く業務だったのですが、図面を開いて保存するだけで15分かかるし、探し物を頼まれたファイルを大量のフォルダーから探そうとしてもなかなかフォルダーが開かないし、結果的にいつもより仕事を長くやることになってしまいました。
インドからリモートしたことのある同僚によると、Wi-Fiが早くてもやっぱりVPNが遅かったらしいので、通信速度が出ないのは多分会社のVPN側に原因があるとのこと。
ヨーロッパ圏からリモートしている同僚は割と普通に仕事ができているそうです。
アジアは遠すぎるのかもしれないですね。
クリスマス休暇直前で仕事が軽めだったので、作業が遅いなりになんとか業務を終わらせられることができたのですが、これが締め切り直前の忙しい時期だったら、作業スピードが命なので、無理そうです。
会社のVPNがもう少し早くていつもと同じように仕事できれば、「日本からのリモート一週間+休暇二週間」という風に毎回帰国期間を伸ばせるのですが、その目論見はしばらくは簡単には果たせなそうな予感。
通院しまくる
実は、日本からリモートしたかった大きな理由の一つに歯医者への通院がありました。
イギリスでは、保険外歯の治療は日本よりも高額になるのと、医者不足で歯医者の予約がなかなか取れないのがあり、日本でいくつか治療したい箇所があったためです。
日本からリモートで働いている期間中は、昼間のうちに日本の歯医者へ通院し、午後、イギリス時間に合わせて仕事をしていました。
リモートは大変だったけけど、治したい箇所は治療できたので、ちょっと作業効率がわるくても、リモートした甲斐はあったのです!
2024年もマイペースに更新
今年は今の仕事も2年目に入って、少しずつ複雑な業務も任されるようになりました。
ランドスケープの仕事は年単位の長期のプロジェクトも多いので、1年間携わってやっと流れが分かってきた仕事もあります。
ブログもまた気が向いた時に更新していきたいとおもうので、また一年よろしくお願いします。
柳の籠を手編みする
しばらくぶりです。
イギリスは10月に入りすっかり秋めいてきました。
夜は10度近くまで冷え込みます。
先日、柳の枝で籠を編むワークショップに参加してきました。
今まで籠編みをしたことのない初心者でもできるレベルの籠に挑戦。
会場はワークショップを開催した先生の自宅の裏庭です。
秋の風が心地よい、良い日だったので、一日中外で籠編みをしていました。

素材と道具は先生が用意してくれているので、身一つでスタート。
まずは籠のベースを編むところから。
柳はSomersetからの柳を使用しているのだそう。
ちなみによく植え込みやランドスケープで使う、しだれ柳の枝はあんまり編み物には向いてなくて、基本は使わないのだとか。
今回使っている柳は、まっすぐでしなりのある枝を使っていました。

朝の9時半ころから初めて、土台を作るのだけで午前いっぱいかかりました。
午後に終わるのか心配になったくらい(笑)

土台を編み終えて、立体にしていくと同じ編み方を繰り返すため、結構スピーディーに進む。
この頃になってくると手も覚えて、テンポよく編めるので楽しかったです。

先生の家の裏庭に大きなリンゴの木があり、たくさん取れすぎてて使いきれないからと分けてくれました。
早速完成した籠に入れるといい感じ!写真映え!
売り物のような均一な編み方がされた籠ではないけど、不均一なところが手作り感を増して、愛着がわきそうです。
今度から栗拾いやベリーの収穫はこの籠と共に行こうと思います。
チェルシーフラワーショウ2023
こんにちは!
修士を卒業して以来更新が途絶えていたのでお久しぶりです。
仕事の方は無事に試用期間も通過し、なんとか続けられています。
修士課程で勉強していた頃よりも、ワークとライフのバランスが取れていて、今の所はこの会社で働いていきたいなと考えています。
今回は仕事の話はひとまずおいておいて、数年ぶりのチェルシーフラワーショウ参加についての日記です。
チェルシーフラワーショウとは?
チェルシーフラワーショウとはロンドンで毎年5月に開催される、ガーデニングと園芸関係の展示をするショーイベントです。
数あるイギリスのフラワーショウの中では業界、一般共に最も有名なものになります。
このイベントを主催しているのは「王立園芸協会(Royal Horticultural Society【RHS】)」と呼ばれる慈善団体で、イギリス国内外でガーデニングを奨励しています。
チェルシーフラワーショウには、イギリスに留学し始めたときから一般参加、もしくはボランティアとしてほぼ毎年参加していました。
過去数年は、コロナによる中止や、参加人数制限でチケットが手に入れられず参加できていなかったので、今年は約4年ぶりの一般参加となりました。
フラワーショウの目玉 ショーガーデン
チェルシーの一番の目玉と言ってもいいものは、ガーデンと呼ばれる、ショウのためにその場に一時的に作られた数メートル四方の小さな庭があります。
ガーデンは有名なガーデンデザイナーやランドスケープアーキテクトがデザインし、経験と技術のある施工会社が会場に組み立てるもので、完成させるには経験と高い技術が要求されます。
また、チェルシーフラワーショウは、その当時の最新の園芸品種やガーデニングのアイディアを提案する場でもあり、長年にわたってみていると、イギリスにおけるガーデニングのトレンドの移り変わりを観察することができます。
ファッションにおけるパリコレやミラノみたいなものと思ってもらえればいいかと思います。
文字だけ説明してもきりがないので、ここから先は、個人的に印象的だった庭の写真を一気に公開していきたいと思います。

ガーデンは、規模に応じて複数のカテゴリがあり、最も大きいサイズのガーデンをショーガーデンと呼びます。
写真だけ見ると、どこかの有名な庭のように見えますが、これ全て過去数週間で更地から組み立てられたものになります。
Haratio's Gardenは今年の「ベストショーガーデン」賞も受賞しました。

ショーガーデンは一番大きいものでは中に人が入ることもできます。
見る時間帯が合えば、中でBBCやテレビの取材の人が取材をしていることも。

これは同じガーデンを別角度から見たもの。
ガーデンごとにストーリーやテーマがあります。
これは「人々の話を聞く」ことがテーマになっており、入り口側は固くくて荒い植栽と素材、ガーデンの奥の方に進むにつれ、素材や植栽が柔らかくなっていくというもの。

チェルシーにも過去数年参加しているガーデンデザイナーSarah Priceがデザインした庭。
柔らかい色合いの植栽が特徴的です。
背景となる塗壁や石材はLocal Work Studioというランドスケープ関係の会社がコラボしたもので、既存の素材をリサイクルして再活用するプロジェクトに関わっています。
今年は植栽以外の建材の部分にリサイクル素材を用いるところが多かった印象です。

こちらはショーガーデンではありませんが、展示の1つ。
展示されている彫刻は、リサイクルした新聞紙のパルプとロンドンのあちこちから回収されたスクラップを用いたもの。

植栽もイギリスでよく見られるありふれたもの
また、この写真に写っている花の多くは、イギリスの牧草地や公園でよく見られる植物達です。
私が記憶してる限り、以前のチェルシーではもっと園芸品種や珍しい種類の植物が多用されていたことが多く、こういうありふれた植物が多用されるようになったのは最近の傾向なのではないかと思います。

こちらは廃墟になった家の跡地を、自然がとってかわり、徐々に自然に飲み込まれていく過程をコンセプトにデザインしたガーデン。
素材は割れたレンガや瓦礫の山、植物にはもはや一般に雑草として認知されているタンポポなどが使われています。
写真からだとただの瓦礫の山に見えるかもしれませんが、実物は「ただの荒れ地」に見えすぎないように計算深く設計されています。
イギリスでは近年「見栄えのいい花ばかりでも殺虫剤や水を大量消費して手がかかる庭」から「ちょっとワイルドに見えても、野生動物や気候変動に対応できる自然に近しい庭」へとデザインの流行が変化しています。
チェルシーでも気候変動に対応したコンセプトの庭が随分と増えました。
先にも述べたように、チェルシーは最近の流行の発表の場でもあるので、「自然のありのままを愛でよう。人間中心の人間のためだけの庭は止めよう」というメッセージを発しているのが感じられます。
久しぶりに参加してみて
数年ぶりの参加となりましたが、毎年見てても、否、毎年観察しているからこそ分かる流行の変化や、各ガーデンや展示の技術の高さに感心している間にあっという間に1日が過ぎていきました。
数年前の私だったら、チェルシーとまでいかなくとも、他のフラワーショウに一度はデザイナーとして参加してみたいと思っていたのですが、今はランドスケープアーキテクトとしての仕事でたくさん学ぶことが多くそちらに集中したいので、ショーガーデンへの熱意は以前ほどないかもしれません。
今現在の関心はもう少し、実際に現場に建てられて使われる公共スペースや公園に興味が向いているので。
ただ、また数年後にもう少し実務経験を積んだらやっぱりショーにも興味がわいてくるかもしれません。
ランドスケープとガーデンの世界は奥が深いので、きっと少しずつ何かを知るたびに、気になる分野が少しずつ変わっていくのでしょう。

チェルシーの帰り道に、赤系と青系の石が用いられた石畳を見かけました。
私は思わずカメラを取り出し、写真に収めました。
2週間ほど前から、とあるプロジェクトで、現場に用いる石畳のデザインに関わっているためです。
でも石畳のデザインなんて今までしたことないし、何が「いい石畳」なのかもよくわからなくて、よさげな石畳を見かけると写真を撮ってしまいます。
週明けはこの写真を上司にみせて、もう少しデザインを煮詰める予定です。
修士課程修了!

9月に修士最後の課題提出を終え、修士課程の授業が全て終了しました。
現在は課題の採点の結果待ちです。
去年の9月から修士を始めて、一年と一ヶ月が経ちました。
修士課程は学士の時より授業と課題の密度が濃く、息をする間もなく走り抜けた感じです。
学士が三年間かけて根気強く走るフルマラソンなら、修士は一年で一気に駆け抜ける400メートル競走といったところでしょうか。
修士課程が終わり、一息ついたら次は就職です。
夏の間にランドスケープ関係の会社から内定をもらえたので、10月から仕事を始められることになりました。
職場はイギリスの会社なので、正直英語面で働けるのか不安ではあります…。
もともと語学はそこまで得意科目ではないのもあり、語学力は何時まで経っても心配の種です。
大学のアカデミックな英語と、ビジネスの英語はまた違うので、コツコツと勉強していくしかないですね。
それと、修士課程にいる間は学校のことに全力を投じていて、他のことに気を使う時間もエネルギーも無かったので、これからは仕事も覚えつつ、仕事以外の生活もエンジョイできたらなと考えています。
下の記事は1年前に、ちょうど修士を始めたころの記事です。
読み返したら、当初から部屋に缶詰だったと書いてありました。
結局一年間缶詰で終わってしまったな~。
このブログでは、この先もランドスケープに関係することや、イギリスの生活について更新していく予定です。
まだしばらくイギリスでの生活は続きます。
7月、コロナウイルス陽性、8月、熱中症
タイトルの通りです。
実は私、7月に一度コロナウイルス陽性になり、8月に一度熱中症で病院に行きました。
幸い両方ともそこまで深刻になる前に判明して処置したため、1週間ほど部屋で安静にしたら回復しました。
今回は2回寝込んだときに「イギリスのこういう所はよかったな~」という事を綴ってみました。
イギリスのコロナウイルスへの一般的な関心は下火気味

イギリスは8月現在でも、「コロナウイルスの感染が落ち着いた」とは言えない感染者数です。
しかし一般の人の間ではコロナウイルスへの関心が大分下がっている気がします。
ヨーロッパではやはりウクライナ情勢への関心の方が大きくなっているように感じます。
政府もコロナウイルスへの対策の予算を削減しており、無料でPCRを受けれる検査会場の数は激減しました。
私の通っている大学の敷地内にも近隣用のコロナウイルスの検査会場が設置してあったのですが、今年の春先に一度撤退しました。
もしコロナウイルスの陽性かどうか確かめたい場合は、自費で有料の検査会場に行くか、薬局に売られている簡易検査キットを購入してテストします。
現在のイギリス政府の方針は、コロナウイルスの症状が見られた場合、基本的には自主的に隔離するだけでいいことになっています。
私の場合は、コロナウイルスの陽性が検査キットで分かり次第、可能な限り人と会わないようにして過ごしました。
イギリスではコロナウイルスに罹ったことはオープンにしている人がほとんどです。
私も直近で会った友人やフラットメイト(※シェアハウスしているハウスメイトの事)に「私、コロナウイルスの陽性が出たから、貴方も一応注意してね。うつしてたらごめんね。」と軽く連絡するくらいで済みました。
幸い誰にもうつしてはいなかったようです。
イギリスではコロナウイルスに罹ることは「犬も歩けば棒に当たる」程度のことなので、普通に暮らしていて陽性になったくらいでは責めたり責められたりしません。
陽性になったら「大変だね~お気をつけて~」と言われるくらいです。
こういう部分はイギリスは精神的に過ごしやすいかなと感じます。
フラットメイトが助けてくれた

コロナウイルスと熱中症、どちらの時もフラットメイトが心配して助けてくれました。
私の家のフラットメイトはどの人も自分の生活をマイペースに過ごしていて、普段は共同キッチンで会ったときに軽い挨拶をする程度の距離感です。
一応共同連絡用のWhatsApp(※海外でメジャーなLINEのようなもの)グループがあり、何かあるとそこで連絡をします。
コロナウイルスにかかった時は一応「コロナウイルスの陽性になったから、しばらくはキッチンはみんながいない時に使うね」と連絡をいれました。
そうするとみんな「もし買い出しで必要なものがあったら言ってね~買ってくるよ~」「大丈夫?必要なものがあったら連絡してね」など、心配の返信をくれました。
同じ屋根の下、何かあるとお互い助け合える人がいると少し心強く感じました。
熱中症の時も、体調が急に悪化して一人ではどうにもならず、かといって知り合いを呼ぶにも少し遠いところに住んでいて助けを呼びずらい…そこで、フラットメイトの子に病院まで連れ添ってもらいました。
突然フラットメイトの部屋のドアをノックして助けを求めたにもかかわらず、一日付き合ってくれたフラットメイトに感謝です。
助けをもらう前提で一緒に住んでいる訳ではありませんが、何かあった時に心配しあえるのはフラットシェアのいいところだと思いました。
もちろん、イギリスに住んでいてままならないことにも毎日直面しています。
でも日本だったら、普段あまり出会わないような優しさや、気の楽さにも遭遇するのは、海外に住んでいる醍醐味だと思います。
みなさまも残暑には気をつけてお過ごしください。
フラットメイトの植物を預かる

フラットメイト(イギリスではシェアハウスに住んでいるルームメイトのことをこう呼ぶ)が「2週間ほど旅行で部屋を空けるから、その間植物の面倒をみてほしい」と頼んできて、私が植物を預かることになりました。
植物の面倒を見るのはもちろん好きなのですが、人が大事にしている植物を預かるのは自分で好き勝手育てるのとはまた一味違います。
写真には写ってませんが、パセリも預りました。
「私がいない間に食べてもいいよ!」と言われたのでパスタの飾りとして食べさせてもらう予定です。
ちなみに園芸好き、長期間のホリデー大好きイギリスでは、数週間留守にしているおうちの庭を、近所の人が管理することが度々起こります。
以前住んでいた家では、大家さんと私二人で住んでいたので、大家さんが旅行に行くときは私が面倒を見ていました。
私が夏休みなどで日本に一時帰国するときは大家さんが私の植物に水やりをしてくれていました。
大家さんと私両方が不在の時はお隣さんに頼んでいました。
旅行から帰ってきたフラットメイトが、元気をなくした植物をみてがっかりしないよう、大切に面倒を見たいと思います。