半年ぶりにロンドンの中心部へ
4月12日からロックダウンの規制緩和のステップ2となり、生活必需品以外の小売店、美容院、屋外アトラクションやジムなども再開されました。
レストランやカフェは屋外での飲食が可能になります。
移動の規制も少し緩くなったこともあって、用事を済ませにロンドンの中心部へ約半年ぶりに行ってきました。
海外からの観光客がほとんど来ていないのと、未だにリモートワークで働いている会社も多いせいか、とにかくどこも人気がありません。
これが世界に名だたる大都市ロンドンなのでしょうか、下手すると日本の地方都市より人の数が少ない印象です。
今回はパンデミックの前では見かけなかったロンドンの風景の変化をいろいろピックアップしてみました。
観光ガイドにも必ず掲載されている屋外市場のバラ・マーケット。
こういった海外の観光客に人気の場所は特に人が少ないのかも。出店の出展数が少ない日に訪れたのもありますが、出店が以前の半分以下の印象です。
どのお店も並ばずにすぐに買えます。マーケット側としては、購入したらすぐに市場を立ち去ってほしいとのことで、飲食ブースも撤去されていました。
食べ歩きが売りの場所なのに、食べ歩きが推奨されない場所になってしまいました…。
同じく大人気観光地コヴェント・ガーデン。いつもならアーケードは賑わい、外ではパフォーマンスに人だかりができていますが、雨のせいもあってか寂しい場所に…。
テラス席やアーケードのレストランにだけ人がいて、他のブランド店やお土産屋さんにはほとんどお客がいませんでした。
これではお店を開いても収入があるのか微妙です。
電車にも変化が
公共交通機関は感染するリスクが高いという事でかなり敬遠されがちなのもあり、どの駅も空いています。
金融の中心地、カナリーワーフですらこの人気のなさ。
広告に「ソーシャルディスタンシング(Social Distancing)」を呼びかける文字が飛び交うものの、これだけ空いていればなにもしなくても距離があけられるというもの。
──巨大なコンクリートの建物内、感染防止を訴えかける巨大な電子公告版の下を、マスクを着けた人々がみな一様に、速足で歩いていた。
とか書くとディストピア小説っぽい。
どこか映画「ブレードランナー」の荒廃した風景すら思い出させます。
ロンドンの地下鉄には巨大広告があちこちに貼られていて、グラフティーっぽくて好きなのですが、乗客が少ない所為か、構内の広告がほとんど無くなっていました。
あるとしてもコロナ関連のマスクや借金の広告か、政府がワクチン接種を呼びかけるものだけ。
駅の自販機ではマスクと消毒液が販売されるようになりました。
電車の中ではマスク着用義務が課されているため、忘れた人向けなのでしょうか?
それにしても、飲料水とマスクが並行して売られる日が来るとはね…。
とにかく、どこも人気が少なくて、ある意味、今までで見たことないロンドンを見ている印象です。
4月にお店の規制が解除される前、ロックダウンが厳しかったころは更に静かだったと思われます。
どのお店も空いていたので、店内をゆっくりと回れたのは個人的に助かりましたが、このままではとても経営が立ち行かないでしょうし、もう少し活気が戻ってくことを切に願います。
ちなみに、せっかく中心部に行ったので、「ロンドングラフィックセンター」という画材屋さんにも立ち寄ってきました。
大手の画材メーカーを幅広く取り扱っているしているお店で、ここに行けば大体必要なものはカバーできる印象です。
画材や文房具屋さんをうろつくのが好きなので、久ぶりダラダラできて楽しかったです。ついつい新しい画材を買い込んでしまいました(笑)
使ってみてよかったものはそのうちこのブログにレビューを掲載しようかと思います。
半年ぶりにロンドン中心部をブラブラとうろつきましたが、自由に外を出歩けるって素晴らしいですね!
まだまだ規制だらけですが、冬の厳しいロックダウンを経験した後だと、普通のお店に入れるだけでもう何もかも自由になった気分です。
このままワクチン接種と感染率のコントロールがうまくいけば、次の規制解除は5月17日になります。
そこまでいくと室内のレストランや美術館、映画館などが営業可能になります。どうか予定通り規制解除が進みますように!