風景と物語

ガーデンとランドスケープデザインの修行中

【留学準備】3DソフトウェアRhinocerosを学ぶ

学校から課題のお知らせ

今年の 9月からイギリスの大学でランドスケープアーキテクチャーの修士を始める予定です。

春先から願書提出の準備を始め、大学に申し込み、コロナのせいか学校との連絡にとても時間がかかったものの、無事入学許可をもらった後、学校から「修士始める前にこれはこなしてくださーい」と、大量の課題のリストがメールで送られてきました。

そのうちの一つは

「夏休み中にRhinoceros(3Dモデリングソフト)で街の一区画くらいモデリングできるようになってきてね!自力で!」

というもの。

まだ新学期も始まってないけど……。

せっかく課題もない夏休みを謳歌できると思ったのに……。

しかも有償ソフトウェアだから、お金を払いたくないなら期限付きの体験版で勉強してって事……?

 とかなんとか愚痴を言っても、3Dモデリングソフトは、昨今ではランドスケープアーキテクトの学生の必須スキルの一つになってきたし、使えないと困るもの。

学部留学時代には、他の3DモデリングソフトであるSketch Upを少し使っていましたが、他のソフトウェア(PhotoshopやCAD)の習得に時間を割いていて、3Dソフトはあまり使いこなせるほど修練する時間がありませんでした。

せっかくなので3Dソフトの腕前ももう少し伸ばしたく、2週間ほどRhinocerosをポチポチ触り、簡単なサイトのモデリングができるようになりました。

 

f:id:storyscaper:20210724094041j:plain

Rhinocerosで作った道路標識のモデル

 

 

 

 

 

個人的なRhinocerousの使い勝手感想

www.rhino3d.comRhinocerous 公式サイト

 

勉強し始めて数週間の感想ですが、同じ3Dモデリングソフトである、Skecth UpとAutoCADの中間くらいの使い勝手です。

AutoCADよりざっくりとモデリングでき、Sketch Upよりは細かいディテールや曲線が作りやすい気がします。

 

Sketch UpはCADで書いたポリラインや曲線をセグメントと認識するのに対し、RhinocerousはCADで書いたポリラインのままインポートしてくれるのが嬉しい。

 

他のCADや3Dモデリングソフトウェアとの連携も強いのが便利で、

 AutoCADで書いた図面をインポート→

 Rhinocerousでモデリング

 家具や人のシルエットはSketch Upで作成したものをインポートして追加

などできそうです。

この先、どれくらい使いこなすかは学校の課題でどんなビジュアルを作るかによって変わりそうです。

 

Rhinocerouseの欠点は、日本語でのヘルプや書籍が他の3Dモデリングソフトに比べると少ないことでしょうか。

ランドスケープ関連で使っているケースとなるともっと少ないので、困った時にヘルプを探しずらいのが不便です。

 

以下は、私がRhinocerosを勉強するうえで、ランドスケープアーキテクトで使いそうなものを中心に、参考にしたサイトや文献をまとめておきます。

 

Rhinocerosといえば、付属プラグインのGrasshopperも有名ですが、ランドスケープモデリングには必要か微妙なところなのでまだ勉強していません。

もし勉強したらアップデートします。

 

 

参考にしたサイトや文献(2021年7月23日現在)

Rhino-GH.com

rhino-gh.com

日建設計が社内のトレーニング用に開発したサイトを一般向けに公開しているサイト。

ソフトウェアを立ち上げた画面の説明から、初期設定、基本操作、モデリングチュートリアルまで動画と文章付きで解説しています。

Rhinoceros Training」のページを動画に沿って一通りこなせば基本操作が身につくため、最初のとっかかりとしてお勧めです。

 

オリジナルのエイリアスも配布してくれているので、エイリアス設定が面倒くさい人には大変ありがたい。

 おすすめ度★★★★★

 

 

Rhino 5 for SketchUp Users

vimeo.com

Rhinoceros公式のチュートリアル動画で、RhnioをSketch Up感覚で操作する方法について解説しています。

※ただし英語

今までにSketch Upを使っていてRhinoを始める人は役に立つかも。

 

おすすめ度★★☆☆☆

 

 

Site Modeling in Rhino


www.youtube.com

 


www.youtube.com

 

建築用の動画は探せばたくさんあるのですが、ランドスケープアーキテクトになるとあまり見つかせん。

これはとある学校の課題でRhinocerosについて解説している珍しい動画です。

起伏のある地形上に道を引いたり、CADからインポートしたファイルをうまくRhinocerosに対応させる方法について説明されていて、ランドスケープモデリング過程を知るのに参考になりました。。

 

  おすすめ度★★★★☆

※英語です

 

 

Rhinoceros+Grasshopper 建築デザイン実践ハンドブック (建築文化シナジー

 

 

Rhinoceros とGrasshopperの大まかな概要と各コマンドについて解説している本。

Rhinoは使えるコマンドの種類が多いので、初めたての頃は何を使えばいいのか分からないため、どんなコマンドがあるかなんとなく知るためには便利です。

紙の本はパラパラめくって流し読みするにはピッタリ。

ただ、作例はほとんどないので「ある建物を作りながらその流れでコマンドを覚える」という勉強の仕方を求めている人にはあわないかも。

 

Grasshopperの項目もありますが、私はまだ読んでいないので参考になるか不明です。

 

おすすめ度★★★☆☆

 

 

建築知識2020年7月号

 

Rhinocerous専門の書籍ではないのですが、最新の建築業界の3DCGの概要について簡潔にまとめられていて、最近の建築ビジュアル事情を把握するのに役に立ちました。

「建物のパースや完成図をつくるとき、プロはどういう事を計算して絵作りしているか?」という考えが作例と共に書かれていて、ビジュアル作成の上でプロがどう考えているか参考になりました。

1トピックにつき1~2ページでまとめられているので気軽に読みやすいです。

 

おすすめ度★★★☆☆

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今後も参考にしたサイトがあったら更新していきたいと思います。

 

 

Copyright © 2020-2021 風景と物語 All rights reserved.