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【日本一時帰国】ヒースロー空港編 (6月9日時点)

どーーーーーーしても日本に帰らないといけない用事ができたので、先日、日本に一時帰国しました。

 

このコロナのパンデミックの中、イギリス(ロンドンヒースロー)→日本(羽田)の国境間の移動がどんな感じだったのかの体験談です。

感染対策の色々な規制やルールが複雑にあり、私も出国の準備でいろいろ不明な点が多く、多くの人の一時帰国日記やブログを読んで参考にさせてもらったので、私もここに一応記しておきます。

 

とにかく移動過程が長いので数回に分けてお届けします。

今回は【出発前準備→ロンドンのヒースロー空港手続き→搭乗編】をお届けします。

 

※これはあくまで私が移動した6月9日時点での情報と体験です。あくまで参考程度にご覧ください。記憶している範囲で書きましたが、記憶が曖昧な部分があります。

毎日状況が変わるので、正確な情報は外務省、厚生労働省、各国の大使館、空港など公式の情報を確認してください。

1週間ほど前に帰国した人の記録と状況が違う点もいくつかあり、毎日状況が変化しているため、日々最新情報を確認することをお勧めします

 

 

 

 

 

 

空港当日までの準備

自己隔離場所への移動方法の確保

指定地域から入国する人は、指定のホテルで数日隔離した後、更に自己隔離する必要があります。

2021年6月6日以前は、イギリスからの入国者は3日間、政府指定のホテルで隔離でよかったのですが、6月7日から6日間と期間が延長されました。

この水際対策強化措置の連絡が来たのが6月4日。出発5日前のことです。

それまで3日間待機のつもりで準備を進めていたので、持っていく荷物や日本で隔離先へ移動するために使うレンタカーの予約日時を急遽変更しました。

レンタカーの場合は一週間前まではキャンセル無料だったので、ギリギリ無料の期間内に変更。

出発当日、飛行機に乗るまで何も油断できないと実感しました。

 

このような情報をアップデートしてくれるのは外務省が多いです。海外に住んでいる/移動する方は、外務省の【たびレジ】か【在留届】に登録することをおすすめします。

www.ezairyu.mofa.go.jp

www.ezairyu.mofa.go.jp

イギリスの場合は在英日本国大使館が、小まめに情報を更新しているので、私は参考にさせてもらいました。

 

www.uk.emb-japan.go.jp

 

新型コロナウイルス検査の予約

日本に入国する際には、コロナウイルス検査で陰性と証明された証明書が必要になります。

日本は、有効となる証明書のフォーマットやテストの種類が非常に厳格らしく、在英日本大使館からも、無効な証明書で日本に入国できなかったりトラブルになった人が相次いでると注意のメールが届きました。

日本大使館が数か所、日本の証明書フォーマットに記入してくれる検査機関を紹介しています。

私も証明書のトラブルは避けたかったので、大使館が紹介していたCollinson社を使用しました。検査の時間は出国の約2週間前に予約しました。

私が予約したテストの種類は「Pre-Departure: RT-LAMP[Japan]」です。

色々なテストの種類がありますが、日本政府が認めるテストの種類は指定されているので厚生労働省の指示に従ってください。

www.collinsongroup.com

 

なるべく感染のリスクの高い行動は控える

ヒースロー空港で検査して陽性が出たらそもそも日本行きの飛行機に乗れないので、念のため、出国日の2週間前は感染のリスクがありそうな行動はできるだけ避けていました。

空港で出戻りとなったら落ち込みますからね…。

仕事とかで出かけるのは仕方ないのですが、帰国前だからと言って最後にあちこち出かけて、はしゃぐのは我慢しました。

帰国前にお別れを言いたい友人、知人がいましたが、集まるとしても少人数で集まったりしました。

 

ヒースロー空港当日

空港への移動

コロナウイルス以前の世界の帰国だったら、滞在先からヒースロー空港まで公共交通機関を使用し、重いスーツケースを担ぎ、途中の駅の階段でスーツケースと格闘してると、通りすがりの人々がスーツケースを運んでくれるのを手伝ってくれ、人の優しさに感動しながら空港まで行くのですが、今回は友人が家から空港まで車で送ってくれることになりました。

友人の超特大の優しさに感謝です!!!

(イギリスに戻るときは日本のお土産買っていきます…!)

 

なお、6月9日の時点では「ヒースロー空港内へ立ち入るのはなるべく旅行者本人(と介助が必要な場合は介助者や保護者)だけにするように」ということがヒースローのウェブサイトには書いてありました。私は駐車場で友人と別れたのですが、見送りは空港に着く前に済ませておいた方がいいと思います。

ヒースロー空港のサイトより抜粋:

To help everyone keep safe, only those due to travel should be in the airport so please greet arriving passengers outside the terminals. If you’re meeting someone who requires assistance, then you are exempt.(https://www.heathrow.com/customer-support/faq/coronavirus-covid-19)

 

 

コロナウイルスの検査

さて、ヒースローでの一番のミッション、新型コロナウイルス検査証明書の入手です。

Collinson社のヒースロー空港内検査所はターミナル2と5にあります。

私の飛行機がターミナル5から出発だったので、ターミナル5のLevel 0 [Ground Floor(Arrivalsの階)]ある検査会場で検査予約をとりました。

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T5の検査会場。空港に入って端っこの方にある。

 

予約は15時でしたが、他の検査のお客もおらず空いていて待機列に並ぶこともなく受付へ。受付に並ぶ前に予約したか確認されます。

 

日本の場合は、原則、厚生労働省の「所定のフォーマット」に検査結果を記入しないといけないそうで、私も事前にフォーマットを印刷して持参しました。

フォーマットは厚生労働省のHPからDLできます↓

水際対策に係る新たな措置について|厚生労働省

 

ただ、Collinson社のT5の受付の場合、受付でも同じ厚生労働省のフォーマットを用意してくれていました。

検査結果を待っている間に、フォーマットの氏名やパスポート番号は自分で記入するようにと言われる。(写真の赤いハイライトの所)

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事前に記入もできるけど、待機時間に余裕があるなら、検査を待ってる時にも記入できる。

※この写真では予備で余ったフォームにハイライトをつけています。

実際にはハイライトは引きません。

受付スタッフ曰く、この「性別」欄にパスポート通り「Female」と書かず、「Women」と書いて書類が引っ掛かった人が数日前にいたらしい。

それくらいフォーマットの様式が厳密なので緊張します。

そのWomenって書いた人が、ヒースローのチェックインで引っかかったのか、日本のどこかで引っかかったのかまで教えてくれなかったけど、早い段階で気がつき、予定通りに帰国できたことを祈ります。

 

検査自体はスタッフが鼻に綿棒的なものを突っ込んで「グリグリ~~~」と検体を採取して1分で終了。

検査番号が記されたバーコードの紙切れをもらいます。検査証明書を受け取るときに必要なので亡くさないようにしましょう。

※検査の最低30分前は飲食、喫煙、歯磨き、ガム等は禁止です。

暑い日だったので検査前に危うく飲み物を飲みそうになりました。

(細かい規制は検査会社の注意を読んでください。)

 

検査結果はメールでお知らせが来るので、検査会場近くの椅子で待機。

まだスーツケースを持っていて歩き回りたくなかったのもある。

Collinson社のHPでは検査結果に大体90~120分かかると書いてありましたが、私は60分で分かりました。

待っている間に観察していた様子だと、検査所へ入った他のお客もそんなにいなかったのですが、それでも60分かかったというべきなのか、それとも、結果が出るのが早いのかは不明です。

この後は飛行機のチェックインなど、まだ道のりは長いので、最大結果待ち時間を考慮し、余裕をもって検査時間を予約した方がいいと思います。

 

検査結果が出たというお知らせメールが来た後の流れですが、

 

検査結果が出たと知らせるメールが登録したメルアドに来る
→Collinson社で予約した際に作ったアカウントでの自分のページへログイン
→自分のページで該当するテストのページを開く 
→陽性/陰性結果が分かる 
→先ほどの検査会場のCertificate Collectionカウンターへ、検査の時にもらったバーコードと厚生労働省のフォーマットを持っていく 
→Certificate Collectionカウンターでフォーマットに検査結果を記入してもらう

 

という手順になります。

私は検査結果ページへのログインに必要なパスワードをド忘れしてパスワードをリセットする羽目になりました。

予約時に使ったパスワードはメモするなどして覚えておきましょう。

ログインに失敗してセキュリティブロックがかかると、15分間アカウントへのログインが凍結されるので気をつけましょう……(あやうくロックされるところでした)

 

検査結果は無事陰性でした。

入学試験の合否発表位ドキドキしました。これがないと飛行機に乗れないですからね。

 

 

検査証明書を受け取る

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検査結果の証明書を受け取るカウンター

厚生労働省のフォーマットを持参すると、私が記入したパスポート番号とかが間違ってないか、もう一度受付スタッフの人が確認してくれ、さらに検査結果を記入する看護師の人がもう二度ほど念入りに確認してくれました。

それだけ証明書トラブルが多いみたいです。

 

この時、厚生労働省のフォーマットの検査証明書以外にも、Collinson社専用のフォーマットの検査証明書も発行、印刷してくれました。

書いてある内容はほぼ一緒なんですが、日本ではCollinson社専用のフォーマットは一度も求められませんでした。念のため捨てないで持っておきました。

 

これで、ヒースローで一番大変な、検査証明書入手ミッションは達成です。

A4の紙切れ1枚ですが、パスポートの次くらいに大事な書類なので無くさないようにしましょう。

この後、飛行機に搭乗するまではいつもの入国審査の手続きに近い行程でした。

 

 

余談:

受付の人と雑談してたのですが、ここ数日は検査もそんなに忙しくないとのこと。

先週まではイギリス→ポルトガルへの渡航の制限が緩められていたので(イギリス帰国時に自己隔離しなくてよかったからみんな観光に行った)、ポルトガル行きのお客さんが多かったけど、今はまたポルトガル渡航に制限がかかったので、お客が減ったとか。

「日本へ渡航するイギリス人は、オリンピックの建設(Construction)関係で行く人がいたよ~あなたもオリンピック関係者?」と聞かれました。

他はアメリカ、香港、ドイツへ行く人が検査を受けているそうで。

各国が毎日渡航制限を変更したりしてるので、その状況に合わせて混雑が変わるみたいです。私は平日で空いていてラッキーだったのかもしれません。

 

空港の出国手続き

手荷物預け入れ

16時30頃、航空会社のカウンターへ行って荷物を預けます。

ここでは:

  1. 検査証明書の確認
  2. 厚生労働省のWeb質問票に回答したか確認 (質問票の提出について|厚生労働省)
  3. 「イギリスからの入国者はホテル隔離期間が3日から6日間に最近変わりましたがご存知ですか?」と念のため聞かれる

 

の3点を確認されました。

Web質問票は日本の入国に必要です。回答するとQRコードが表示され、QRコードを見せる場面が今後何度も出てきますのでスクショしておくか印刷しておきましょう。

回答にはインターネット環境が必要なので、事前に済ませておくか、その場で済ませてしまうのが一番です。

私の場合は厚生労働省のWeb質問票には家を出る前に回答しておきました。

 

保安検査場通過

 夜出発する便がほとんどないのもあり、保安検査場も空いていて、なんと並ばずに保安検査ができました。

ヒースローでこんな事初めて!

ヒースローはいつも保安検査が厳しく、特にヨーロッパでテロ事件があった前後は検査官たちも心なしピリピリしてる気がするのですが、今回は空きすぎてて余裕があるのか、人当たりが柔らかめの印象(笑)

運が悪い時は運動靴でも検査機に引っかかり、リュックサックもx線で丁寧に見られるのだけど、今回は荷物も速攻で返してくれました。

なんなら検査のためにカバンから取り出したタブレットとかPCをカバンに詰め直す時間の方が長かった気がする。

 

というわけで合計3分くらいで保安検査はクリア。

16時45分くらいには出発ロビーに到着。

飛行機の搭乗が18時50分からなのですが、手荷物預けと保安検査が予定より早く終わったので余裕をもって出国ロビーまで来れました。

 

出国ロビー

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出国ロビーの待合場所。いつもだったら席が埋まっているが、空いている。

出発する便数が激減しているので、出国ロビーにも利用客がほとんどおらず、空いています。

通路のサイズに比べて人がいないので、ソーシャルディスタンシングはばっちりです。

地元のスーパー、Tescoの方が通路が狭くて混んでるので他人と距離を置くのが難しいくらい。

 

お店は、一部のカフェ、レストラン、免税店、WHSmith、Bootsは開いていますが、主だったブランド店やスタバ、メインミールを提供するレストランは閉じていました。

忘れ物や最後のお土産、一休みのお茶できる程度です。

どのお店の店員さんもお客がいないので暇そうにしてました。

羽田空港に到着してから、書類手続きや検査結果を待っている間~隔離場所のホテルに着くまで、食べ物を買う場所が見当たらなかったので、羽田で検査結果を待っている間に食べるお菓子や軽食が必要な人、持参していない人は空港で買っておくことをお勧めします。

私は検査結果待ち~隔離場所のホテルまで合計6時間かかったので、その間にお腹が減ってきて、空港で購入した水やお菓子でしのぎました(羽田で自販機は確認した)

シリアルバーとかナッツとか、ペットボトル飲料とか、持ち運びやすいものがお勧めです。

 

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空港の各所に設置されている移動式の手の消毒マシーン

どことなくスターウォーズに出てくる自立式のロボっぽい?

 

 

 出発ゲート

出発ゲートがメインの出国ロビーから歩いて10分ほどかかるゲートBだったので、集合時間より早めにゲートへ。

ゲートB周辺のお店はWHSmithと自販機を覗き、スタバなど全てしまっていました。

コーヒーとかまともな買い出しはメインの出国ゲートで済ませておきましょう。

 

 

いざ搭乗

搭乗時間は予定通りに進みました。

最後のゲートでは航空券とパスポートだけ提示してそのまま飛行機へ。

飛行機に乗っている間は特別なことは特になにもなく、搭乗員さんの手厚いサービスのおかげで、快適な空の旅を楽しみました。

エコノミークラスは各列に2~3人座っているくらいの込み具合でした。

私は中央シートの座席で、ラッキーなことに他にお客さんがいなかったので、4列使って横になって寝れました。

 

機内映画は「花束みたいな恋をした」を観ました。

この映画は作中で2015~2020年代に日本で流行した様々な小説や舞台、カルチャーが作中の小道具や演出として使われたと評判の映画なのですが、この期間ほとんどイギリスに居た私にはパズドラゴールデンカムイしか分かりませんでしたとさ……(涙)

 

 

以上がヒースロー空港~飛行機搭乗の流れになります。

あくまで私の体験談なので、混雑時間帯や日にちによって状況が変わることが予想されます。何事も余裕をもって準備することをお勧めします。

 

日本に着陸後、羽田空港で6時間にわたる入国手続きが待ち受けているのですが、それはまた別の記事で。

 

※6月14日追記

羽田空港での手続きの記事更新しました↓

storyscaper.hatenablog.com

 

  

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