風景と物語

ガーデンとランドスケープデザインの修行中

イギリスの現代彫刻家 アントニー・ゴームリー展@White Cube

1月末で会期が終了するアントニー・ゴームリー(Antony Gormley)の展示に滑り込みで行ってきました。

 

アントニー・ゴームリーと私

アントニー・ゴームリーは、現代でも最も有名なイギリスの彫刻家の一人です。
私が初めて彼の作品を知ったのは、学生時代です。


ランドスケープとアーティスト」というテーマのエッセイを書く課題があり、その時に選んだアーティストがアントニー・ゴームリーだったのです。

 

以来彼の作品に興味が湧き、彼の作品展や展示があればチェックしています。


初めてアントニー・ゴームリーの展示を観に行ったのは、2019年にロンドンにあるロイヤル・アカデミー・オブ・アーツで大規模な個展が開かれた時でした。

 

2019年の個展の写真。パンをかじって(彫って)人型にしたもの。

 

彼の作品はイギリス国内で常設で設置してあるものも多く、また屋外の作品も多数あります。

 

イングランド南部、フォークストンに設置されているゴームリーの彫刻。

 

White Cubeでの展示

今回White Cubeというギャラリーで開かれた展示会は、2019年の展示会より規模こそ小さいものの、コロナ以降に作られた彼の最近の作品が見られて満足のいくものでした。

 

White Cubeにて。Retreat, 2023。

 

アントニー・ゴームリーは主に「人体と空間」を扱った作品を多く作ります。

この作品も一見ただのコンクリートブロックに見えますが、人の身体を表現しています。

 

下の作品は遠目から見るとレンガが無造作に積まれているように見えますが……。

 

ギャラリーの一部屋を全て埋め尽くすResting Placeは圧巻。

 

近づいてよく見ると、1つひとつが人間のポーズをしています。

なんと224体もあるそうです。

 

Resting Place, 2023。244体ある彫像のひとつ。
腕を組んで仰向けに寝てる。

 

どの彫刻も、同じ大きさのレンガの組み合わせを用いて造られているところがまたすごい。

しかもこのレンガ、積み上げてあるだけで接着してないので、たまにうっかり観客が蹴り飛ばしてしまうことも。

わざと壊れやすく展示してあるのかもしれません。

 

見ててなんか脱力してしまうよう彫刻も。
彫刻の横に寝そべって同じポーズをとって遊んでいる人もチラホラいた。

 

館内で上映されていたゴームリー自身による作品解説では、彼のアトリエ内の技術変化について触れられていてとても興味深かったです。

 

Test: Brace, 2021

 

例えばこの作品は、一見すると短い金属同士を溶接してあるように見えますが、実際は全体が1つの型から鋳造されたものだそうです。


発泡スチロール系の素材で原型を作り、砂で型を作り固め、そこに鋳型を流し込むと中身の発泡スチロールが溶けて、金属の彫像ができるそうです。

 

 

 

展示を観終わった後は、近くのバラマーケットでお昼を食べて、ゆったりとした冬の日を過ごしました。

White Cubeに行くのは初めてだったのですが、周辺にはおしゃれなアートギャラリーやカフェが固まっていて、散策によさそうでした。

また機会があればこのエリアに足を延ばしてみたいです。

 

柳の籠を手編みする

しばらくぶりです。

イギリスは10月に入りすっかり秋めいてきました。

夜は10度近くまで冷え込みます。

 

先日、柳の枝で籠を編むワークショップに参加してきました。

今まで籠編みをしたことのない初心者でもできるレベルの籠に挑戦。

会場はワークショップを開催した先生の自宅の裏庭です。

秋の風が心地よい、良い日だったので、一日中外で籠編みをしていました。

 

柳で編んだ籠が芝の上に置いてある

完成した柳の籠



 

素材と道具は先生が用意してくれているので、身一つでスタート。

まずは籠のベースを編むところから。

柳はSomersetからの柳を使用しているのだそう。

ちなみによく植え込みやランドスケープで使う、しだれ柳の枝はあんまり編み物には向いてなくて、基本は使わないのだとか。

今回使っている柳は、まっすぐでしなりのある枝を使っていました。

 

籠の土台をつくっているところ

土台

 

 

朝の9時半ころから初めて、土台を作るのだけで午前いっぱいかかりました。

午後に終わるのか心配になったくらい(笑)

 

 

 

半分ほど作り終えた籠が作業台の上に乗っている

底を終えて縦に編み出しているところ

 

 

土台を編み終えて、立体にしていくと同じ編み方を繰り返すため、結構スピーディーに進む。

この頃になってくると手も覚えて、テンポよく編めるので楽しかったです。

 

 

完成した籠の中にリンゴが5つほど入っている

最後には庭にはえているリンゴの木からの収穫物も添えて

 

先生の家の裏庭に大きなリンゴの木があり、たくさん取れすぎてて使いきれないからと分けてくれました。

早速完成した籠に入れるといい感じ!写真映え!

 

売り物のような均一な編み方がされた籠ではないけど、不均一なところが手作り感を増して、愛着がわきそうです。

今度から栗拾いやベリーの収穫はこの籠と共に行こうと思います。

 

 

7月、コロナウイルス陽性、8月、熱中症

タイトルの通りです。

実は私、7月に一度コロナウイルス陽性になり、8月に一度熱中症で病院に行きました。

幸い両方ともそこまで深刻になる前に判明して処置したため、1週間ほど部屋で安静にしたら回復しました。

今回は2回寝込んだときに「イギリスのこういう所はよかったな~」という事を綴ってみました。

 

イギリスのコロナウイルスへの一般的な関心は下火気味

薬局で市販されているコロナの検査キット。5回セットで£9.80(£1=160円だと約1568円)

 

イギリスは8月現在でも、「コロナウイルスの感染が落ち着いた」とは言えない感染者数です。

しかし一般の人の間ではコロナウイルスへの関心が大分下がっている気がします。

ヨーロッパではやはりウクライナ情勢への関心の方が大きくなっているように感じます。

 

政府もコロナウイルスへの対策の予算を削減しており、無料でPCRを受けれる検査会場の数は激減しました。

私の通っている大学の敷地内にも近隣用のコロナウイルスの検査会場が設置してあったのですが、今年の春先に一度撤退しました。

もしコロナウイルスの陽性かどうか確かめたい場合は、自費で有料の検査会場に行くか、薬局に売られている簡易検査キットを購入してテストします。

 

現在のイギリス政府の方針は、コロナウイルスの症状が見られた場合、基本的には自主的に隔離するだけでいいことになっています。

私の場合は、コロナウイルスの陽性が検査キットで分かり次第、可能な限り人と会わないようにして過ごしました。

 

イギリスではコロナウイルスに罹ったことはオープンにしている人がほとんどです。

私も直近で会った友人やフラットメイト(※シェアハウスしているハウスメイトの事)に「私、コロナウイルスの陽性が出たから、貴方も一応注意してね。うつしてたらごめんね。」と軽く連絡するくらいで済みました。

幸い誰にもうつしてはいなかったようです。

 

イギリスではコロナウイルスに罹ることは「犬も歩けば棒に当たる」程度のことなので、普通に暮らしていて陽性になったくらいでは責めたり責められたりしません。

陽性になったら「大変だね~お気をつけて~」と言われるくらいです。

こういう部分はイギリスは精神的に過ごしやすいかなと感じます。

 

 

 

フラットメイトが助けてくれた

暑い日に行ったロンドン、ハムステッド・ヒースの一画。この写真を撮った2日後に熱中症でダウンするとは…。

 

コロナウイルス熱中症、どちらの時もフラットメイトが心配して助けてくれました。

 

私の家のフラットメイトはどの人も自分の生活をマイペースに過ごしていて、普段は共同キッチンで会ったときに軽い挨拶をする程度の距離感です。

一応共同連絡用のWhatsApp(※海外でメジャーなLINEのようなもの)グループがあり、何かあるとそこで連絡をします。

 

コロナウイルスにかかった時は一応「コロナウイルスの陽性になったから、しばらくはキッチンはみんながいない時に使うね」と連絡をいれました。

そうするとみんな「もし買い出しで必要なものがあったら言ってね~買ってくるよ~」「大丈夫?必要なものがあったら連絡してね」など、心配の返信をくれました。

同じ屋根の下、何かあるとお互い助け合える人がいると少し心強く感じました。

 

熱中症の時も、体調が急に悪化して一人ではどうにもならず、かといって知り合いを呼ぶにも少し遠いところに住んでいて助けを呼びずらい…そこで、フラットメイトの子に病院まで連れ添ってもらいました。

突然フラットメイトの部屋のドアをノックして助けを求めたにもかかわらず、一日付き合ってくれたフラットメイトに感謝です。

 

助けをもらう前提で一緒に住んでいる訳ではありませんが、何かあった時に心配しあえるのはフラットシェアのいいところだと思いました。

 

 

 

 

 

もちろん、イギリスに住んでいてままならないことにも毎日直面しています。

でも日本だったら、普段あまり出会わないような優しさや、気の楽さにも遭遇するのは、海外に住んでいる醍醐味だと思います。

 

みなさまも残暑には気をつけてお過ごしください。

 

フラットメイトの植物を預かる

 

 

フラットメイトから預かった植物達

 

フラットメイト(イギリスではシェアハウスに住んでいるルームメイトのことをこう呼ぶ)が「2週間ほど旅行で部屋を空けるから、その間植物の面倒をみてほしい」と頼んできて、私が植物を預かることになりました。

 

植物の面倒を見るのはもちろん好きなのですが、人が大事にしている植物を預かるのは自分で好き勝手育てるのとはまた一味違います。

写真には写ってませんが、パセリも預りました。

「私がいない間に食べてもいいよ!」と言われたのでパスタの飾りとして食べさせてもらう予定です。

 

ちなみに園芸好き、長期間のホリデー大好きイギリスでは、数週間留守にしているおうちの庭を、近所の人が管理することが度々起こります。

以前住んでいた家では、大家さんと私二人で住んでいたので、大家さんが旅行に行くときは私が面倒を見ていました。

私が夏休みなどで日本に一時帰国するときは大家さんが私の植物に水やりをしてくれていました。

大家さんと私両方が不在の時はお隣さんに頼んでいました。

 

 

旅行から帰ってきたフラットメイトが、元気をなくした植物をみてがっかりしないよう、大切に面倒を見たいと思います。

 

 

猛暑でした

雨が降らず乾燥しているため枯れた芝。その間で雑草は緑でいるのだから、雑草と呼ばれる草木は本当に強い。

 

知人や友人に「イギリスの猛暑大丈夫!?」と心配されたので、今回はお天気の話。

 

 

今週の25(月)、26日(火)はイギリスでも有数の猛暑の日となりました。

私の住んでいるところも、最高気温が38度くらいまであったと思います。

 

私の住んでいるフラットは窓の通気性が悪く(よく言えば暖房性能は高い)熱が籠るので夜も暑くて寝づらい日が2日ほどありました。

エアコンは基本的についていないので、頑張って扇風機をまわしているのですが、それでも限界があります。

 

昼間は特に暑くてパソコンも熱暴走しそうなくらいアツアツになってしまったので、私はエアコンのある大学に避難…。

大学のパソコン室には他にも涼を求めてやってきたクラスメイト達が作業していました。

フラットメイトにも大学生の子がいるのですが、その子もキッチンで会った際には「今日は暑いから図書館に避難する!」と言って避難していきました。

 

 

イギリスの南部やロンドンはここ一か月以上ほとんど雨が降っていません。

公園の芝生も枯れはてて、すっかり茶色くなり、たばこの残り火一つで燃え上がりそうなほどカリカリです。

木たちも水分を保てなくなって、いよいよ葉を落としはじめました。

植物が再起不能になる前に一雨振ってほしいものです。

 

公園を歩いていても茶色い景色ばかりで、「これがもし気候変動によって毎年猛暑になったら定番の景色になるかも?」と考えるとゾッとします…。

 

27日以降はいつものイギリスの夏の27度台に戻りました。一度30度を経験すると大分涼しく感じます。

後は一雨振るのを願うばかりですが、まだまだ7月いっぱいは晴れの日が続きそうです。

卒業制作展の小話

ご無沙汰しています。

前回の更新からまた間が空いてしまいました。

3月から今まで、どのように過ごしていたかというと、

 

3月→課題、月末にデザインのクラスの最終プレゼン(先生がとても厳しかった)

4月→イースター休暇で授業は休みなものの、課題をこなす

5月→学期末提出&月末に少し休暇

6月→エキシビション準備&エキシビション

 

…という感じでした。5月下旬以外はひたすら課題と学校での作業でに追われていました。

 

今回はエキシビション当日のお話しを少ししたいと思います。

 

 

 

エキシビションとは、いわゆる卒業制作展のようなものになります。

End year showとか、Design showとか呼び方は各学校で異なります。

私が学士を勉強していた時も、エキシビションがありました。

ランドスケープアーキテクトを教えている多くの大学では、学士と修士の卒業作品をエキシビションで展示し、そこに企業やリクルーターの人が訪れて、気になったり、雇いたい生徒をスカウトしにきます。

半分はジョブフェアを兼ねている訳ですね。

 

エキシビション初日は、そういった企業の人+生徒の家族や友人も招ねかれて、大勢の人が訪れる、ちょっとしたパーティー状態です。

生徒も先生もドレスやセミフォーマルなスーツで着飾ります。

ヨーロッパ系の人って、こういうちょっとしたパーティーの機会のために着るドレスをみんな持ってるのですごいです。

ドレスコードの話とか誰もしなかったのに当然のように着飾ってきます。

 

 

日本の卒業制作展とのカルチャーショック

日本人の感覚的には少し不思議だった出来事は、卒業制作展にクラスメイトの恋人やパートナーが来たり、先生の配偶者が来たりすることです。

家族を呼ぶのはなんとなく分かるのですが、パートナーや恋人を呼ぶのってイギリス的だなと思います。

私のクラスメイトの人たちがそれぞれパートナーを招待していて

「こちらは私のパートナーです」

「よろしくよろしく」

「初めまして」

「○○のパートナーの××といいます」

……とお互い紹介しあってる光景が大学の卒業制作展で行われていました。

ピクニックとかプライベートで遊んでいる機会に恋人を紹介するのならまだ分かるのですが、大学の公式のイベントに恋人が来るのって、ちょっと日本人の感覚的には「これってそういうイベントだっけ?」という気持ちです。

 

加えて、私の授業の担当の先生も、授業中は一言もパートナーがいるような雑談は聞いたことなかったのですが、エキシビション当日はパートナーを連れてきていて「私のパートナーです!」と紹介してくれました。

 

もし日本だったら、学園祭や文化祭に先生のパートナーが来てお祭りに参加してるようなものな感覚なのでしょうか…?

うーん、日本ではあまり想像できません。

子どもがいる先生はお子さんを連れてきて遊んでたりするかもですが…。

 

ともあれ、普段なかなか会えないような色々な人とおしゃべりできて楽しかったです。

 

エキシビションは就活の場でもある

そいういう会話で盛り上がる一方で、企業の人たちは、展示作品をみて、気になった人に声をかけ、その場でのプチ就職面接も繰り広げられています。

嬉しいことに私も何人かの企業の方とお話しする機会がありありました。

 

企業の方は大体

「この作品を作ったのは貴方?よかったらもう少し詳しく説明してくれる?」

と聞いてきてくれて、軽く作品を説明すると、

「素晴らしい作品だね!それで、貴方は夏休みから先の予定はどんな感じ?」

と就活する意思があるか確認してくれます。

そこで、

私「実はこの後イギリスで仕事を探してるんですよね~」

企業の人「へえ、実はうちの会社は今こういうポジションを募集しててね…(名刺を取り出す)。よかったらメールでポートフォリオとか送ってね~」

私「ありがとうございます!あと一応私の連絡先です(用意した連絡先を取り出す)」

という感じで連絡先を交換します。

 

 

エキシビションで話してみて、気になった雰囲気の会社があったら後日改めて連絡、面接をします。

会社のHPだけでは分からない人柄や社風が分かるので、エキシビションは大事な面談の機会でもあります。

企業の人側も、ポートフォリオだけでは分からない生徒の人柄を見てる気がします。

 

 

 

 

そんなどんちゃん騒ぎ半分、就活半分のエキシビション初日は終わり、しばらくした今、私はエキシビションで名刺を交換した会社の方とやり取りをしているところです。

 

就活は、また色々と日本とは違う「カルチャーショック!」なことが多々あり、日々勉強中です。

就職がうまくまとまったら記事にしたいと思っています。

 

最近まとまった長さの日本語を書いていないので、記事の日本語がおかしかったりするかもしれません(笑)

日本語リハビリも兼ねてもう少しブログを更新したいものです。

 

年末とブースター

しばらくぶりです!

 

修士課程が始まって以来、忙しくて更新が開いてしまいました。

今は大学も冬休みに入り、授業と締め切りにおわれる日々からは一瞬解放されています。

大量の冬休みの課題を先生がくれたので、毎日課題を消化しないといけないのですけど……。

 

 

気がつけばこのブログを開設してから一年が経ちました。

去年の今頃、イギリスではロックダウンの規制で、仕事と生活必需品の買い出し以外の外出がほとんどできない状態でした。

去年の記事はこちら↓

storyscaper.hatenablog.com

この記事、まだ「たった」一年前の出来事だとは信じられないくらい遠い出来事な気がします。

 

さて、ロックダウンしていた昨年と比べて今年はどうかといえば、オミクロン株が流行していて、毎日過去最高記録の陽性者数が発表されています。

12月31日は189,846人の陽性者数を記録しました。

学校の先生やクラスメイトも、毎週誰かしら陽性になり、学校に来られない人がいる状態です。

私が今住んでいる家でも、フラットメイト2人が陽性になり、自己隔離していました。

 

12月31日現在では、まだ去年のような行動規制のルールは導入されておらず、レストランやパブ、イベント会場などは普通に営業されています。

12月下旬はイギリスでは日本の年度末にあたるクリスマス休暇の最中で、どこに出かけても、家族や友人同士で集まって歩いたり食事をしている姿が見られます。

去年は全く人と会ったり出かけたりできなかった反動なのか、今年こそは!とクリスマスを謳歌している人もいるのでしょう。

 

ただやっぱり、コロナを心配している人も当然多くいます。

先日、ロンドンでも有名なショッピングモールに立ち寄ったら、例年よりも人の出入りが少ない印象でした。気になる人は人込みを避けていると思います。

 

増える陽性者数に対応するため、イギリスでは3回目のブースターワクチンの接種を積極的に進めています。

12月中旬から、18歳以上の人ならほぼ誰でもブースターワクチンが受けられるようになり、私も先日接種してきました。

イギリスではオンラインで接種の日時が指定するか、ウォークイン会場に行って当日予約なしで接種ができます。

ウォークイン会場は、タイミングによっては混んでいて待たされると聞いたので、私は予約して、近くの小さな薬局で接種。

3回目になるとみんな手慣れているので、本人確認を済ませたら即注射て即退場、全体の手続きは5分くらいで終わりました。

むしろ接種会場への移動時間の方が長くかかりました。

 

私は1回目のワクチン接種の時に副反応で体調を崩したので、今回も副反応が出るか心配だったのですが、打った腕に少し違和感を感じる程度で済みました。

3回目ともなるとワクチン慣れしてきたのかも…?

 

1月中旬から始まる新学期までに、ブースターが間に合ったので少し安心です。

 

ただ、学校は冬休みが明けたらリモート授業なのか、対面なのかはまだ未定です。

デザインの授業をリモートでするのはとても大変なので、できたら対面に戻れることを願っています。

 

こんな感じで、学期中に溜まっていた用事を片付けつつ、デザインの授業で扱っているエリアの現場訪問に行ったり、たまに友人と少人数で会ったりして冬休みを過ごしています。

 

当ブログをいつも読んでくださってありがとうございます。

冬休み中は可能な限り更新していきたいです。

来年度もよろしくお願いします。

 

【日本一時帰国】羽田空港編 (6月10日時点)

一時帰国する必要があったので、6月9日にイギリスのヒースロー空港から出国し、日本時間6月10日日本の羽田空港に到着しました。

 

今回は羽田空港到着→空港での手続き→隔離先のホテル到着編】をお届けします。

ヒースロー空港での【出発前準備→ロンドンのヒースロー空港手続き→搭乗編】は下記の記事をご覧ください。

 

storyscaper.hatenablog.com

 

※これはあくまで私が移動した6月9日時点(日本時間6月10日)での情報と体験です。あくまで参考程度にご覧ください。記憶している範囲で書きましたが、記憶が曖昧な部分があります。

毎日状況が変わるので、正確な情報は外務省、厚生労働省、各国の大使館、空港など公式の情報を確認してください。

1週間ほど前に帰国した人の記録と状況が違う点もいくつかあり、毎日状況が変化しているため、日々最新情報を確認することをお勧めします。

 

  • 入国前に用意するもの
    • 入国に必要な書類・アプリ
    • 個人的に用意してあると便利だったもの
    • 入国時に便利な恰好
  • 日本についてから入国まで
    • 羽田空港着陸
    • 第一関門
      • チェックする書類
    • 第二関門
      • チェックする書類
    • 第三関門
    • 第四関門
      • チェックする書類
    • 第五関門(検査)
    • 第六関門
      • チェックする書類
    • 第七関門
      • チェックする書類
    • 第八関門
      • チェックする書類
    • 検査結果待ち
    • 第九関門
    • 第十関門
      • チェックする書類
    • 第十一関門(入国審査)
      • チェックする書類
    • 第十二関門(税関)
      • チェックする書類
    • バスに乗る
    • ホテルフロン

 

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【日本一時帰国】ヒースロー空港編 (6月9日時点)

どーーーーーーしても日本に帰らないといけない用事ができたので、先日、日本に一時帰国しました。

 

このコロナのパンデミックの中、イギリス(ロンドンヒースロー)→日本(羽田)の国境間の移動がどんな感じだったのかの体験談です。

感染対策の色々な規制やルールが複雑にあり、私も出国の準備でいろいろ不明な点が多く、多くの人の一時帰国日記やブログを読んで参考にさせてもらったので、私もここに一応記しておきます。

 

とにかく移動過程が長いので数回に分けてお届けします。

今回は【出発前準備→ロンドンのヒースロー空港手続き→搭乗編】をお届けします。

 

※これはあくまで私が移動した6月9日時点での情報と体験です。あくまで参考程度にご覧ください。記憶している範囲で書きましたが、記憶が曖昧な部分があります。

毎日状況が変わるので、正確な情報は外務省、厚生労働省、各国の大使館、空港など公式の情報を確認してください。

1週間ほど前に帰国した人の記録と状況が違う点もいくつかあり、毎日状況が変化しているため、日々最新情報を確認することをお勧めします

 

 

  • 空港当日までの準備
    • 自己隔離場所への移動方法の確保
    • 新型コロナウイルス検査の予約
    • なるべく感染のリスクの高い行動は控える
  • ヒースロー空港当日
    • 空港への移動
    • コロナウイルスの検査
    • 検査証明書を受け取る
      • 余談:
    • 空港の出国手続き
      • 手荷物預け入れ
      • 保安検査場通過
      • 出国ロビー
      •  出発ゲート
      • いざ搭乗

 

 

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鬼滅の刃、上映開始 ――英国よ、これが鬼滅だ。

5月17日から、ロックダウンの規制緩和の第三弾(Step 3)が実施されました。

これに伴い、レストランやパブでは屋内で飲食可能となり、屋外で30人まで集まれたり、他世帯とのハグも可能(!)になりました。

美術館や映画館といった屋内娯楽施設も営業可能となり(ナイトクラブは除く)、活気が戻ってきた印象です。

コロナの前の生活からはまだまだ遠いですが、去年の今頃と比べたらかなり自由に暮らせるようになりました。

 

映画館もやっと解禁になったものの、ブロックバスターやハリウッド映画が軒並み延期になっているので、まだ上映本数は少ないです。それでも去年イギリス未公開だった作品や、オスカー賞受賞作品などが公開され始めました。

そして、そして5月26日、ついにイギリスでも日本映画「劇場版鬼滅の刃・無限列車編」が公開となりました~!

昨年11月に鬼滅の刃が観られないという記事を書き、さらに待つこと半年経過…。

 

storyscaper.hatenablog.com

普段だと、日本製のアニメはロンドンなど、大都市の大型映画館に行かないと観れないのですが、今年はまだ上映可能な映画の本数が少ない所為か、地方の映画館でも上映している様子です。

というわけで、私もさっそく観に行ってきました。

今回は、イギリスの映画事情と鬼滅事情のお話です。

 

 

イギリスの映画館の仕組み

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大手シネコンの一つ Cineworld

 

イギリスの映画館にも、大手シネコンや小さなシアターまでいろいろありますが、ここでは一般的な大手のシネコンの説明をしていきたいと思います。

 

料金は2D上映の映画で、大人一人当たり6~14ポンド。

この値段の幅が面白いのですが、イギリスでは、映画の料金は混雑する上映時間帯によって変動します。

平日の昼間は「オフピークタイム(Off peak time)」と呼ばれ、比較的空いているため最低料金の6ポンド前後。

逆に平日の夜や土日は仕事帰りのお客などで需要が高くなる「ピークタイム(Peak time)」と呼ばれ、最高料金の13ポンド前後かかります。

安い時間に観れば900円前後(1ポンド=150円換算)、混んでいる時間だと2000円前後ですね。

「夜や週末に来るってことは昼間働いてお金があるんでしょ?」と暗に言われているような超現金なシステムです。

金がなくて時間がある人は空いている時間に行くべし、とも言えます。

ちなみにイギリスではこの「ピーク/オフピークタイム」の料金システムは映画に限らず、電車やバスの乗車料金、遊園地やイベントのチケットなどでも使われています。

 

 

館内にはポップコーンなどの軽食店が入っているのは日本と同じですが、物販ブースは基本的にありません。

以前とあるラジオ番組で聞いたのですが、映画のパンフレットは日本独特の映画文化だそうで、イギリスでは映画パンフの販売もありません。

映画館限定の物販やパンフが好きな人には少し寂しいですね。

 

 

鬼滅の刃知名度やいかに?

英語版のタイトルは「Demon Slayer -Kimetu no Yaiba-」として知られている鬼滅。

イギリス人の友人は「Damon Slayer」って言ったりそのまま「Kimetu!」と言ったりします。

最近はネットフリックスなどの配信サイトの普及のおかげで、日本のアニメも日本放送とほぼ同時期に配信されているためか、アニメが好きなイギリス人だったら知っている印象です。

 ロンドンにある日本のお店、ジャパンセンターにも鬼滅関連のグッツが前面に売り出されているので、それなりに人気があるはず。

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ロンドンのジャパンセンターで売られている鬼滅の刃の画集。
日本円に換算すると輸入税やら税金やらで合計4400円程する(1ポンド=150円)。

日本での正規販売価格が1650円なので2倍以上のお値段。

正規ルートでの販売とはいえヤフオクやメルカリ並みなのは辛い。

 

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最近はジャパンセンターで鬼滅以外にも日本のポピュラーなアニメグッツが販売されているが、どれも日本での販売価格の2、3倍はする。

 

私が観た映画館は少し郊外の映画館だったので、ロンドン中心部より観客は少ないと予想していましたが、それでも30人前後人が入っていました。

小さめのシアターサイズ、それも平日の夕方にしては中々の人入りです。

上映時間が遅かったのもあり、年齢層は20~40代くらいの人が多かったです。

劇場に居た観客が鬼滅のアニメ全話を観てから映画を観に来ているかもしれない、と思うと少し感動しますね。普段生活していて鬼滅好きを探すのはとても大変なのに…!

 (※一応映画を観ていない人に補足すると、この映画はアニメシリーズの続編としてつくられているため、アニメ、もしくは原作コミックを読んでいないと話の文脈が分からないつくりとなっています)

 

ちなみに、以前にも、別の日本映画をロンドンに観に行ったことがありました。

その時は「日本のアニメ大好きです!」とアピールする服やグッツを着けている観客が集まっていて、そういう客層を眺めているのも楽しかったりします。

 

youtu.be

イギリスでは日本語のキャスト&英語字幕版と英語吹き替え版の2種類が上映されています。

私が観に行った回は字幕版だったので、日本の映画を観る感覚で楽々鑑賞!

ハリウッド映画などを英語字幕付き映画を観ると、字幕を追いかけるのに忙しくて映像に集中できないですからね…。

 

 

映画の出来は評判通りよかったです。

あえて言えば、映画単品作品としては物足りないところもあるのですが、アニメシリーズの1作品として観ると、これ以上うまくまとめるのも難しいかと。

逆に、映画単独で観られるよう機能するように作ったら、アニメシリーズと作風が変わってしまう気もするので、ちょうどよい出来でした。

 

何より映画館で映画を鑑賞するのが1年半ぶりだったので、大きいスクリーンと高性能の音響で映画を観る「体験」そのものの良さを改めて体感したのでした。

 

いや~映画館ってやっぱりいいものですね~。

 

 

 

以下映画ネタバレを含んだ感想

私は原作コミック全巻履修済みなので、話の展開自体は知っていましたが、後半の展開はやっぱりアツかったですね。

映画館映えするように作られているので、テレビサイズで観たら味わいきれなかったと思います。

後半戦の煉獄さん VS 猗窩座は大画面で観ないと細かいところまで見えませんし、映画館で観れてよかったです。

 

日本でも公開から2週間ほどしてネタバレ全開予告編が出ましたが(公開当初は伏せられていた猗窩座というキャラクターが出るバージョン)、海外でもネタバレ版予告編がしばらくしてから公開されました。

イギリスのシネコンの公式サイトではこれが掲載されているのですが、最初からネタバレ全開でいいのでしょうか…?

 

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